鳥羽水族館は今月1日、脱皮中のダイオウグソクムシ28号(No28)が3月31日に死亡していたことを公式ホームページの飼育日記で発表しました。
ダイオウグソクムシ28号の死亡のお知らせ: 残念なお知らせです。 昨日、ダイオウグソクムシ28号の死亡を確認しました。28号は1月23日に脱皮し、脱皮後の推移を見守っていた個体ですが、月曜日(3/27)の夜から衰弱が顕著になっていました。 世界でも8例目の脱皮で、 https://t.co/TIxAR2oZg2 pic.twitter.com/omLn0LGswr
— 鳥羽水族館(TOBA AQUARIUM) (@TOBA_AQUARIUM) April 1, 2023
このダイオウグソクムシ28号は今年1月23日に後半部分の脱皮に成功し、前半部分の脱皮に成功すれば世界初となる完全脱皮でしたが、次第に衰弱し、死亡が確認されたといいます。
なぜか脱皮中に死んでしまうダイオウグソクムシ
ダイオウグソクムシはまず後半部分の脱皮を行い、次に前半部分の脱皮を行うことで脱皮が完了しますが、これまで全世界で脱皮が確認された7例すべてが脱皮中に死亡しており、完全脱皮には至っていません。
鳥羽水族館では2016年にダイオウグソクムシ13号、2019年にダイオウグソクムシ23号の脱皮に立ち会っており、今回のダイオウグソクムシ28号ではこれまでの経験から脱皮のタイミングを予測して、後半脱皮のライブ配信を行うことにも成功しました。
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しかし、3月27日の夜からダイオウグソクムシ28号の衰弱が目立つようになり、4日後の3月31日に死亡が確認されたといいます。このときの体長は30cm、体重は920gで、病気などは確認されませんでした。
ダイオウグソクムシがなぜ死んでしまうのかについて理由はわかっていませんが、今回のダイオウグソクムシ28号は脱皮後の生存日数が鳥羽水族館では最長記録を更新しており、脱皮したあとの後半部分の殻もこれまでの個体で一番硬化していたといいます。
鳥羽水族館の完全脱皮に向けた世界最前線の取り組みに今後も目が離せません。
Reference
ダイオウグソクムシ28号の死亡のお知らせ -鳥羽水族館-
鳥羽水族館公式HP
https://aquarium.co.jp/
鳥羽水族館公式Twitterアカウント
https://twitter.com/TOBA_AQUARIUM
悲しいニュースです。
海流の流れがないからですけど