今月2日、アメリカ・メイン州カスコ湾の沖合で非常に珍しいオレンジ色のロブスターが発見されことをニューイングランド大学が発表しました。
グレッグ・ターナーさんが船長を務める漁船「デボラ・アンド・ミーガン号」で獲れたというそのロブスターは、その日最初に引き上げた仕掛けに1匹だけ入っていたのだそう。
このロブスターは体長約27cm、体重は約460g、推定5~7歳のメスで、全身が明るい色のオレンジ色をしており、発見時に左のはさみがなかったといいます。
UNE’s latest rare, donated lobster is an orange, one-clawed wonder -UNE-
このロブスター発見した船員は、以前にも同じオレンジ色のロブスターをニューイングランド大学に寄贈したことがあるため、今回引き揚げられた際にも同大学に連絡し、6月5日に引き取ってもらったのだそう。
ニューイングランド大学アーサー・P・ジラール海洋科学センター(APGMSC)の研究者によると、ロブスターの体の色は食べ物や環境によっても変化することがありますが、このオレンジ色の体色は突然変異によるものだそう。突然変異ではないものの場合、新しい環境に移ったり食事が変わると別の色に変化することがあるそうです。
UNE’s latest rare, donated lobster is an orange, one-clawed wonder -UNE-
このオレンジ色の突然変異は非常に珍しく、年間の水揚げ量と報告数から算出すると3,000万匹に1匹という非常に珍しい個体であるといいます。
ちなみに、同研究所の説明によると青色のロブスターは200万分の1で、体の半分のみがオレンジ色のロブスターは5,000万匹に1匹、さらに白いアルビノ個体のロブスターは1億分の1匹にもなるのだとか。
左のはさみがない理由についてはこの変異とはおそらく無関係で、他のロブスターと争ったり、天敵に襲われたり脱皮に失敗したときに失ってしまうことがあるのだそう。
UNE’s latest rare, donated lobster is an orange, one-clawed wonder -UNE-
研究所によると、このロブスターは間もなく名前が付けられ、生涯甘やかされて暮らすことになるそうです。
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Extremely rare orange lobster caught in Maine’s Casco Bay has new home -CNN-
UNE’s latest rare, donated lobster is an orange, one-clawed wonder -UNE-
簡潔で分かりやすく楽しい記事でした。(体重の単位だけ…)
名無しさま、ご指摘ありがとうございます!ご不便おかけし大変申し訳ございません。気を付けて取り組んで参りますので、今後ともよろしくお願い致します…!