とても可愛らしいカモノハシ、骨格標本で見るとまるでプレデターのようだと話題に

丸いクチバシに、水かきのある可愛らしい手、ふわふわの尻尾。見た目は完全に鳥類のほ乳類の良いとこ取りで、歩いても泳いでも可愛いらしいカモノハシはおよそ貶すべきところが何一つない動物です。

そんなカモノハシですが、骨格標本になると生前の姿を全く想像できない異形の生物のそれになってしまうことで海外では有名です…それがこちら!

Platypus skull

カモノハシの骨格標本を見たあるユーザーは、「私たちが本当に恐竜を正確に再現できているのか自信が無くなってしまう…」とコメントしました。

確かに、生前の姿を全く想像することができません。頭部にあるハサミのような部位はまるでプレデターのよう…なぜこれほどまでにカモノハシの骨格は奇妙で恐ろしいのでしょうか?

肉食爬虫類のような骨格

まず全体的に、カモノハシの骨格は哺乳類よりも爬虫類に近く、ほとんどの哺乳類の手足が体の下に配置されているのに対して、カモノハシは体の横側に配置されています。


Platypus -AUSTRALIAN MUSEUM-

骨格にするとどんな動物であっても可愛らしさが失われるのは当然のことですが、カモノハシの骨格は全体的にワニやトカゲをイメージさせるような配置になっており、肉食のは虫類のような印象を与えます。

プレデターのような口


Specimen of the Week 338: a tour of the Platypus Skeleton -UCL CULTURE BLOG-

そして何より目立つのが、頭部先端にあるハサミのような部分。まるでプレデターの口器のように見えますが、これは言うまでもなくカモノハシのクチバシの部分にあるもので、この骨によりクチバシを補強して支える役割を果たしています。


Platypus Skeleton flickr photo by edenpictures shared under a Creative Commons (BY) license

また、カモノハシには歯がないため、その頭部は現生のどの動物ともかけ離れており、見ればみるほど私たちはカモノハシの生前の姿を想像するための手掛かりを完全に失ってしまいます。

体中にある奇妙な突起


Specimen of the Week 338: a tour of the Platypus Skeleton -UCL CULTURE BLOG-

第3に、カモノハシの骨格では随所に奇妙な突起がみられます。背中の左右にある羽のような突起はカモノハシの肩甲骨で、カモノハシの場合は体のサイズに対してかなり大きく、水をかいたり巣穴を掘るための大きな筋肉の動きをサポートしています。


Specimen of the Week 338: a tour of the Platypus Skeleton -UCL CULTURE BLOG-

また、小さい部分ではありますが、この骨格の中でも最も”凶悪”な部分が後ろ足にある大きく沿った鋭い突起。これは実際にカモノハシの武器である角質の蹴爪で、オスだけが持っており、内部は中空になっていてそこに毒腺が通っています。

このように奇妙なカモノハシの骨格ですが、そもそもがアヒルのようなくちばし、ビーバーのような尾、カワウソのような足を持っている奇妙な生き物なので、骨格標本が奇妙で恐ろしくなってしまうのも当然かもしれません。

ちなみに、カモノハシと同じ単孔類のハリモグラも同じように奇妙な骨格を持つことで知られています。

以前、エピネシスではカモノハシに紫外線をあてると光ることをご紹介していました。
カモノハシに紫外線を照射すると光ることが明らかになる、ノースランド大学

また、ナマコが実は骨を持っているということを説明したこちらの記事もぜひご覧ください!
オオイカリナマコの骨片世界最大級のナマコ、オオイカリナマコの名前の由来は顕微鏡を使わないとわからない

Reference
Specimen of the Week 338: a tour of the Platypus Skeleton -UCL CULTURE BLOG-

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