6月14日をもって終了した探査船ノーチラス号の深海探査ミッションですが、先日行われた遠隔操作無人探査機(ROV)のライブ配信中、とても可愛らしい魚が姿を現し、研究者たちが思わず”かわいい”と声をあげました。それがこちらです!
遠目で見るとまるでおたまじゃくしのようですが、カメラがズームすると身をひるがえし、その可愛らしい表情をみせました。大きな口とつぶらな瞳が研究者たちを癒します…
Smiley Snailfish | Nautilus Live -Youtube-
この魚はいわゆるスネイルフィッシュ(Snailfish)と呼ばれているものの仲間で、カサゴ目クサウオ科の底生魚です。スネイルフィッシュの仲間は30属400種以上が知られており、南極から北極、世界中の海の浅瀬から深海まで幅広く生息しています。
今年4月には、東京海洋大学をはじめとする国際研究チームが小笠原海溝の8,336mの超深海で発見したスネイルフィッシュが「世界最深部で発見された魚」としてギネス世界記録に認定されていました。
このとき発見されたのはスネイルフィッシュのうちPseudoliparis属の未記載種で、スネイルフィッシュにはまだまだ未知の仲間が数多く存在すると考えられています。
今回のライブ映像に映った、この可愛らしいスネイルフィッシュがどのような種類なのかについてNAUTILUS LIVEは特にコメントしていませんが、コンニャクウオ属の一種であるCareproctus longifilisに似ているようです。
▽Careproctus longifilisは間近でみるとちょっと怖い顔をしています。
credit:MBARI
深海探査ミッションはこれで一旦終了ですが、次の探査ではどのような可愛らしい生き物が待っているのでしょうか。とはいえ、深海だとやはりキモカワ系しか見つからないかもしれませんね…
最近、エピネシスでは今年4月に行われた深海探査ミッションで再び目撃された奇妙なタコ、ボウズイカについてご紹介していました!
ぎょろ目の奇妙なイカ、ボウズイカが今回の深海調査で再び目撃される
また、王道のキモカワ系深海魚であるブロブフィッシュの記事もあわせてぜひご覧ください!
おじさんの顔に似ている深海魚ブロブフィッシュ、実は水中だと全然違う
Reference
Smiley Snailfish -NAUTILUS LIVE-
こんばんは♪可愛いですねスネイルフィッシュ。
上野の海の展覧会に行って、グッズで観ました。