アメリカ・フロリダ州で飼い猫が「双頭のヘビ」を家に持ち帰る、研究者らが保護

先月、アメリカ・フロリダ州パームハーバーで、飼い猫が双頭のヘビを捕まえ、家に持ち帰るという出来事がありました。

猫は捕食する目的以外にも遊びで狩りを行い、しばしば捕らえた獲物を持ち帰ります。こうした猫の積極的な狩猟行動は、一部では生態系を脅かすため問題とされています。

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猫はときにゴキブリやスズメの死骸などを”お土産”として運んでくることがあるため、しばしば飼い主たちを驚かせますが、フロリダ州パームハーバーに住むケイ・ロジャース氏は飼い猫の「オリーブ」から驚くべきサプライズを貰い受けました。

なんと、その日オリーブが持ち帰ってきたのは、頭が2つあるヘビだったのです。

このヘビは現在、フロリダ州の魚類野生生物研究所であるFWC(Florida Fish and Wildlife Conservation Commission)で管理されています。

同研究所によると、このヘビはサザンブラックレーサー(C.c.priapus)という種であることが明らかになりました。この種はアメリカ東部各地に生息しており、無毒ではあるものの噛まれると鋭い歯によって怪我をする恐れがあるといいます。

どうやら、このヘビは胚の発達段階で一卵性の双子が分離せずにそのまま成長したもので、こうした双頭のヘビはそれぞれの脳が異なる判断を下すため、獲物をうまく獲れなかったり捕食者から逃げることが難しく、自然界で生き延びる可能性は低いといいます。

事実、このヘビは猫のオリーブに捕まえられ、ケイ・ロジャース氏の家にやってきましたが、自然界で生き抜くことが厳しい以上、こうして保護されることはこのヘビにとって幸運だったかもしれません。

生後1か月ほどのこのヘビはスペイン語で「2」を意味する”Dos”と名付けられ、健康状態が安定するまではひとまず、研究所で大切に飼育されるとのことです。

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