猫の飼い主はだいたい5つのタイプに分類できる、エクセター大学の研究

日本ではあまり注目されていませんが、海外では人が飼っている猫が生態系へ与える影響が問題視されています。ノースカロライナ州立大学が2020年、世界6か国で行った調査によると、猫1匹あたり1か月に約3.5匹のリスや野鳥、ウサギといった野生動物を殺しており、飼い猫が密集している地域では生態系に無視できない影響を与えます。

イギリス・エクスター大学の環境社会学・人類学者のサラ・クローリー(Sarah Crowley)氏は、人間が飼っている猫によって殺される野生生物を減らすための、効果的で持続可能な方法を模索する研究を行ってきました。

飼い猫が生態系に影響を与えないための最も簡単な方法は、飼い主が猫を適切に管理することです。しかし、猫の安全や衛生に配慮して屋内で飼う人もいれば、野生本来の生活を尊重して放し飼いにする人など、さまざまなタイプが存在します。

そこで、サラ・クローリーの研究チームは、猫を飼っている飼い主50人を対象に調査を行い、猫の飼い主は次の5つのタイプに分類できることが明らかになりました。

・心配性の庇護者
・自由の守護者
・寛容な保護者
・良心的な世話人
・放任主義者

「心配症の庇護者」タイプでは、猫の安全を重視して屋内で飼育する傾向にあります。一方で、「自由の守護者」タイプでは、猫の独立性を最優先に考え、あらゆる行動制限に対して反対します。

「寛容な守護者」タイプでは、猫が外出することは大切だと考えてはいますが、野生生物を獲ったりするような行動はあまり好ましく思っていません。「良心的な世話人」タイプでは、飼い猫が獲物を捕る行動を管理することについて、ある程度の責任感を感じています。

生態系の保全について最も問題となるのが「自由放任主義者」で、猫が獲物を捕ることについてほとんど認識しません。

飼い猫が生態系に与える影響が無視できない場合も

飼い猫は基本的にエサを与えられているので、1日あたりに殺す獲物の数は野生に生息する捕食動物よりも少ないことが知られていますが、猫は捕食する目的以外にも遊びや、狩りの欲求を満たすために獲物を捕らえて殺すことがあります。

ノースカロライナ州立大学の研究によると、猫と同程度の大きさの野生動物よりも、猫が生態系に与える影響は2~10倍も大きいことが明らかになっています。

日本では特に大きな問題とはなっていませんが、飼い猫からよく”お土産”を貰う方は、この問題について知っておくといいかもしれません。

エピネシス・コラムズ
イギリスでは、推計で1,000万匹以上の猫が飼育されています。一般社団法人ペットフード協会が2019年に実施した全国犬猫飼育実態調査によれば、日本における猫の飼育数は977万8,000匹で、イギリスと日本の飼育規模はほぼ同等です。

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