自然界の掃除屋、ハゲワシが巨大なシカの肉をあっという間にむさぼり尽くす

自然界の掃除屋とも呼ばれているハゲワシ。
死体を食べる腐肉食であり、他の動物の食べ残しや病死体を動物界トップクラスの超強力な胃酸でいち早く”掃除”することで、伝染病の流行を防ぐなど、衛生的な生態系の維持にとても重要な役割を果たしています。

ところで、その掃除のスピードがどれほどのものかご存じでしょうか?

スポーツハンティングのYoutubeチャンネル『Fieldsports Channel』は、スポーツハンティングで仕留めたアカシカを置いて、ハゲワシの群れがアカシカの肉を”処理”する様子を撮影して投稿しました。

シロエリハゲワシの群れが肉を発見すると、ものすごい勢いで肉をついばみはじめ、砂煙があたりに立ち込めます。間もなくしてアカシカの肉塊はみるみる小さくなり、1分後には無くなってしまいました。

実は大食いで早食いのハゲワシ

ハゲワシはとても大食いで、そして早食いであることで知られています。アカシカはシカ類のなかでもヘラジカに次ぐ大型種で、オスは体重200kg以上にもなりますが、一方でハゲワシはなんと1羽あたり1分間に1kgもの肉を食べることができます。

たとえ200kg以上もの巨大なアカシカの肉塊だろうと、シロエリハゲワシが十数羽いるだけで肉塊が1分で消えてしまうというわけですね。

動画の後半2分はあたりに散らばり地面に落ちた肉片を食べており、いかにハゲワシが「きれい好き」であるかがよく分かります。

Reference
Vultures and the Art of Decomposition, Flight & Disease-killing Digestion

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