タンザニアで過去最大級のタンザナイト原石2個が発見される、価格は約3億5,000万円相当

タンザニアで過去最大級のタンザナイト原石2個が発見される
タンザナイト、および加工品。その希少価値はダイヤモンドを上回る。
Didier Descouens / CC BY

今年6月、タンザニア北部にあるメレラニで史上最大級のタンザナイト原石が2個発見された。

タンザナイトはケイ酸塩鉱物であるゾイサイトのうち、特にタンザニアで採掘されるようなバナジウムを含んだものをタンザナイトと呼ぶ。一般に緑色やピンク色のゾイサイトとは異なり、非常に美しい青色~紫色を呈し、見る角度によって色が変化する多色性を有する。

タンザナイトは1967年にキリマンジャロ山麓ではじめて発見され、タンザニアで産出される”本物”のタンザナイトは、タンザニア北部にあるマニャラ州が唯一の産出地として知られている。世界でも最も希少な部類に入る宝石であり、今後20年で埋蔵量のすべてが採掘されてしまうとも言われている。

発見者はタンザニア小規模鉱山業者の従業員であるサニニウ・ライザー(Saniniu Laizer)氏。これまで採掘された最大のタンザナイト原石は3.3kgであったが、今回採掘されたタンザナイトはそれぞれ9.2kgと5.8kgで、いずれも過去最大のタンザナイト原石を大きく上回っている。

このタンザナイト原石は77億タンザニア・シリング(約3億5,000万円)で政府に売却され、ライザー氏は地元アルーシャにショッピングモールと、自宅近くに学校を建てるための資金に充てると語っており、地元の発展に役立てる意向を示した。

この報道にジュエリーブランドである「LeVian」の最高経営責任者であるエディー・ルヴァン(Eddie LeVian)氏は「売却額は300万ドルであったが、それでも原石の見込まれる小売価格のわずか20分の1に過ぎない」とコメントしている。

しかし、このタンザナイト原石は国立博物館で保管されることが決まっており、市場に出回ることはないようだ。

タンザニアでは、このタンザナイトをめぐって違法採掘や密輸が問題となっており、タンザニア政府は2017年からメレラニ鉱山一帯を全長24kmの壁で囲むよう群に命令を出している。