イギリス国内で3例目となる非常に珍しい虹色のウミウシを発見

イギリス国内で3例目となるとても珍しいウミウシが発見されたと、このほどBBCが伝えています。

ボランティアでイギリス沿岸のツアーを主催するほどの潮だまりの愛好家であるヴィッキー・バーロウさんは、海藻に覆われた大きな重い岩を持ち上げたとき、このとてもカラフルなウミウシを発見しました。

英語では俗に”rainbow sea slug”、学名ではババキナ・アナドニ(Babakina anadoni)で知られるこのウミウシはツツイシミノウミウシ属の仲間で、体長は2cmほど。

突起ひとつひとつにまるで虹色のような美しいグラデーション模様があり、さまざまなウミウシのなかでも一段と目をひきそうな見た目です。

エピネシス・コラムズ
学名の”ババキナ”は、日本における後鰓類(アメフラシ・ウミウシ)研究の第一人者である馬場 菊太郎博士に由来しています。馬場博士は晩年まで研究に没頭し、発見した後鰓類の新種はなんと100種を超えます。

通常はスペインやポルトガル、フランス西岸の温かい海に生息しており、イギリス国内では今回の発見で3例目の報告なのだそう。

和名はまだないようで、英語名を直訳すると「ニジウミウシ」ということになりそうですが、ウミウシは全世界で5,000~6,000種類おり、そのほとんどが色とりどりで鮮やかな模様を持っているため、本当にこのウミウシを「ニジウミウシ」と呼ぶに相応しいのか、難しいところです。

Reference
Why this beautiful rainbow sea slug is such an incredible scientific find
Rainbow sea slug found in a rock pool! -Heritage Fund-

コメントを投稿する