千葉県南房総沖で新種の甲殻類「ヨツスジテングクモエビ」を発見――千葉県立中央博物館

このほど、千葉県中央博物館は千葉県南房総市沖からテングクモエビ属の新種を発見したと発表しました。


今回発見された「ヨツスジテングクモエビ」。額角を含む甲長は12.5mmほど。左のはさみ脚は再生途上であるといいます。
FIGURE 4. Uroptychodes fuscilineatus n in A new species of the squat lobster genus Uroptychodes Baba, 2004 (Decapoda Anomura: Chirostylidae) from Japan

このテングクモエビは、相模湾とその周辺海域で行われているアカザエビやタカアシガニを獲るための刺網漁やかご漁などの混獲を利用して、2002年3月に南房総市太房岬沖の水深250mの深海から採集された生物標本資料のなかから見つかったもので、「ヨツスジテングクモエビ」と名付けられました。

テングクモエビ属は角がテングの鼻のように長く、甲羅の側面にトゲがあるのが特徴で、現在までに世界で13種が確認されており、うち7種が日本および周辺海域から発見されています。

本種は現在のところ1個体しか見つかっておらず、採集が困難であることが予想されることから、漁業を利用したさらなる調査が期待されています。

Reference:千葉県立中央博物館 研究紹介「南房総沖の深海から新種の甲殻類を発見! ―ヨツスジテングクモエビ―」