国内で初めてオウサマゲンゴロウモドキの累代飼育に成功――石川県ふれあい昆虫館

石川県白山市にある石川県ふれあい昆虫館は今月18日、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種に指定されているオウサマゲンゴロウを累代飼育することに国内で初めて成功したと発表しました。

オウサマゲンゴロウモドキ(Dytiscus latissimus)はヨーロッパに分布するゲンゴロウ科ゲンゴロウモドキ属の昆虫で、ゲンゴロウの仲間では最大種です。

このオウサマゲンゴロウモドキは、絶滅のおそれのあるの国際取引に関する条約であワシントン条約には選定されていませんが、ヨーロッパの野生生物保護に関する条約であるベルン条約の保護動物リストに選定されており、生息する国では採取が禁止されています。

しかし、ラトビア共和国のラトガル動物園の協力によりラトビア政府の許可を得て、2019年に石川ふれあい昆虫館を含む日本の3か所の施設に合計30匹が輸入されました。

石川県ふれあい昆虫館では8匹が輸入され、翌年の2020年には繁殖させることに成功しました。オウサマゲンゴロウモドキはトビケラの仲間を好むという特異な食性があり、同館の去年のツイートでは代替餌の模索にかなり苦労している様子がうかがえます。

そして今月15日、去年繁殖させた個体から生まれたメス1匹が羽化して成虫となり、二世代に渡る累代飼育に国内で初めて成功しました。

石川県ふれあい昆虫館はTwitterで、他に17匹がさなぎの状態であることを明らかにしており、今後もトビケラに代わるエサの研究に繋げたいとコメントしています。