ヤンバルクイナが巣にやってきた蛇からヒナを守る行動をはじめて確認――山階鳥類研究所

このほど、沖縄県北部に生息する国の天然記念物「ヤンバルクイナ」が、巣に侵入してきた蛇から卵やヒナを守る行動が初めて確認されました。


山階鳥類研究所のプレスリリースより

この写真は山階鳥類研究所らが追跡調査していたヤンバルクイナの巣に設置していた自動カメラがとらえたもので、巣に侵入した1.5m大ほどのアカマタに、ヤンバルクイナが脚を乗せています。

エピネシス・コラムズ
アカマタは南西諸島の平地から山地にかけて生息する夜行性のヘビで、トカゲやカエル、鳥などを捕食します。

▽写真を拡大したものがこちら。

山階鳥類研究所のプレスリリースより

写真撮影時、この巣には卵やふ化したヒナがいましたが、その後に撮影された他の写真では3羽のヒナが巣の外で確認されたことから、ヤンバルクイナの親鳥はヒナや卵を守るために侵入してきたアカマタに対してなんらかの行動をとり、少なくとも3羽のヒナはヘビの捕食から逃れたものとみています。

このように、ヤンバルクイナの巣がヘビに襲われた場面や、そのときの親の行動について確認されたのは今回が初めてであり、今後も保護活動を通じて知られざるヤンバルクイナの生態が明らかになることが期待されます。

ヤンバルクイナは沖縄北部の通称「山原(やんばる)地域」にのみ生息する飛べない鳥で、1981年に新種として発見されました。しかし、発見後まもなくして外来種のマングースやノネコなどによる捕食、生息地の減少や交通事故などの脅威にさらされていることが明らかになり、現在も積極的な保護・繁殖活動が行われています。

Reference:ヤンバルクイナの親がヘビから卵やヒナを守る行動が初めて記録されました -山階鳥類研究所-

あなたにおすすめの記事