これまで1種のみと思われてきた魚が実は3種、アズキカサゴとスミクイアカカサゴと命名――鹿児島大学

鹿児島大学の研究者らは、これまで同種と思われてきた深海に生息するシロカサゴ科のアカカサゴ(Lythrichthys eulabes)が、実は3種からなることを発見し、新たに発見された2種をそれぞれ「スミクイアカカサゴ」、「アズキカサゴ」と名付けました。

この発見は漁業者が鹿児島大学総合研究博物館に標本を寄贈したことをきっかけに明らかになったもので、これらは外見がよく似ているためこれまで100年近くものあいだ同種と考えられていました。

しかし、鱗の特徴や口内の色彩などの外見的な特徴に加え、遺伝子の特徴が大きく異なることからそれぞれ別種であることが明らかとなり、一方を口内が墨を塗ったように黒いことから「スミクイアカカサゴ」、もう一方を小型で赤い体色をもつことから「アズキカサゴ」と命名しました。

これらのカサゴは日本を含む西太平洋の深海域に広く分布しているといいます。


スミクイアカカサゴ(Lythrichthys longimanus)。
鹿児島大学総合研究博物館のTwitter投稿より


アズキカサゴ(Lythrichthys cypho)。
鹿児島大学総合研究博物館のTwitter投稿より

また、同論文中ではオーストラリア近海から深海性カサゴの2新種が報告されました。

カサゴの仲間はどれも似ていて識別することが難しいグループであり、多くの分類学的な問題を抱えているため、今回の発見により今後のさらなる研究の進展が期待されます。

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