このほど、アメリカ・サウスカロライナ州で行われた湖の水質調査で、作業員が約4kgの巨大な金魚を発見しました。
この金魚はサウスカロライナ州グリーンビル群にあるオーク・グローブ・レイク(Oak Grove Lake)で水質調査を行っていた作業員が偶然発見したもので、全長は約38cm、重量は約4kgもあったといいます。
この水質調査では魚に電気ショックを与え、一時的に気絶させることによって水面に浮かび上がらせるという「電気漁法」によって魚のサンプルを採取し、種類や個体数、水質悪化を示唆するような兆候などがないか調べていました。
少なくとも、10年前に同様の水質調査を行ったときには似たような金魚はみつかっておらず、関係者らは飼えなくなった誰かが湖に捨てたものと推測しています。金魚は調査後、再び湖へと戻されました。
金魚はあまりに目立つ鮮やかな色と、素早く泳ぐには不便な体つきによって捕食されやすいものの、非常に旺盛な食欲とあらゆる環境に適応する驚異的な生命力を持ち、成長すれば全く天敵を持たない外来種としてしばしば生態系に大きな影響を与えることがあります。
魚は基本的に、口に入る大きさの獲物しか食べません。これだけ巨大になった金魚を捕食できるものは、この湖にはまずいないでしょう。まさに「湖の主」といえる存在のようです。
このオーク・グローブ・レイクは制限付きで釣りをすることができ、キャッチアンドリリースが推奨されていますが…もしこの金魚を釣り上げたなら、思わず釣り竿ごと手放してしまいそうです。
OGP photo by Greenville Rec