底棲生物であるシビレエイを利用して海底マップを作成することに成功、理化学研究所

理化学研究所の研究チームらは、底棲生物であるシビレエイを「生物エージェント」として利用し、海底地形図の作製が可能であることを実証することに成功しました。

現在、海底地形のマッピングには音響ビームや光学探査、自律型海中ロボットなどの装置機械類が使われていますが、理化学研究所生命機能科学研究センターの研究チームらは、海底地形のマッピングにおいてシビレエイを利用するという全く新しいアプローチを考案しました。

ロボットや遠隔操作機ではなく、生物に小型化した探査装置や通信装置を装備させて海底を探査するというこの方法では、ロボットのように動力を必要とせず、安価でより広域的な探査を行うことが可能であるといいます。


シビレエイ Electric ray flickr photo by bocagrandelasvegas shared under a Creative Commons (BY-SA) license

はじめに研究チームは、函館市国際水産・海洋総合研究センターの大型水槽を用いて、シビレエイの行動特性を調査して解析を行いました。

その結果、シビレエイは多くの時間を水槽の底面でじっと過ごしており、シビレエイが止まっている時間の水深データはそのまま海底の水深データとして利用できることが明らかになりました。

この結果を元に研究チームは沖縄県の南城市の馬天港沖にて、実際に海底のマッピングを実施。水槽実験と同様に、海底の水深情報を取得することに成功したといいます。

研究チームらはこれまでの研究によりシビレエイを”発電機”として利用できることを実証しており、いずれはこの電力により送信機を駆動させ、シビレエイの自律的な海底探査が可能であるかを実証する方針です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。