アフリカジャコウネコはジャコウネコ科に属する動物です。名前には”ネコ”とありますが、ネコの仲間ではありません。体長は60~100cm程度で、アフリカ大陸に広く生息しており、普段はヤブの中やツチブタなどの他の動物が掘った穴の中で暮らしています。
ジャコウという名前は、ジャコウジカから取れる香料「麝香(じゃこう)」に由来しています。ジャコウジカは腹部にあるジャコウ腺から匂いの強い物質を分泌しますが、アフリカジャコウネコも肛門の近くにある会陰(えいん)腺から麝香に似た匂いの強い物質を分泌するのでジャコウネコと呼ばれるようになりました。
人にはほとんど懐かず、小動物や昆虫、果実までなんでも食べるアフリカジャコウネコ。そのワイルドさを表すような動画こちら。
ミルクの飲み方があまりにも下手過ぎることで、海外で話題になりました。顔をミルクの中に突っ込み、顔から滴り落ちるミルクを慌てて口に含んで飲み込みます。
Riverbank Fisher channel より「African Civet Cats’ Feeding Frenzy」
時にはお互いの顔についたミルクを舐めあう、微笑ましい様子も。
Riverbank Fisher channel より「African Civet Cats’ Feeding Frenzy」
マナーの悪さに耐えかねた猫はしばらくその場を後にしますが、その後仕方なく、地面にこぼれて溜まったミルクを飲みます。
Riverbank Fisher channel より「African Civet Cats’ Feeding Frenzy」
3匹の顔はミルクでびしょびしょに。
Riverbank Fisher channel より「African Civet Cats’ Feeding Frenzy」
人には懐きにくいアフリカジャコウネコですが、こちらではかなり懐いているようです。ただし、その遊び方もかなり不器用なようで、男性の上に乗っかって必死に体を擦り付けます。
決して小柄ではないアフリカジャコウネコの猛攻に、頭を抱えてうずくまりながらただひたすら耐える男性。
Riverbank Fisher channel より「African Civet Cat Group Hug」
2016年までは愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園に国内唯一のアフリカジャコウネコのバックくんが飼育されていましたが、老衰のために死んでしまいました。
バックくん、国内唯一のアフリカジャコウネコとして長い間お疲れ様でした
ゆっくり休んでくださいね(_ _) pic.twitter.com/EDmPBNbRIc— アワビか☆ホタテか (@dededenmusi) March 12, 2016
アフリカジャコウネコの寿命は15~20年とされていますが、バックくんは1997年に南アフリカから来て20年近く暮らしていたので、飼育方法は確立されているようです。日本で再び、アフリカジャコウネコがみられる日は来るのでしょうか。