先月、ドイツでスピード違反の取り締まりキャンペーン中に、飼い主と思われる人物が、同乗していた犬により違反の取り締まりから逃れるという出来事がありました。
2023年4月にドイツではスピード違反の取り締まり強化が17日から23日にかけて行われ、各所にカメラが増設されていました。
ノルトライン=ヴェストファーレン州でも、この期間中は多くの人がスピード違反の取り締まりを受けたそうですが、ある1台の車だけは運よく取り締まりから逃れることができたといいます。それがこちら!
この写真は4月21日にライン=ジーク郡の一般道路で撮影されたもので、制限速度を時速11kmオーバーしていたために取り締まりの対象となりましたが、助手席にいたで犬が飼い主に寄り添うように前に乗り出し、飼い主の顔を隠してしまったため、当局はこの人物を特定することができませんでした。
ドイツ警察によると、この運転手が本来科される罰金は50ユーロ(約7,500円相当)ですが、ドライバーの身元が正式に特定されない場合は速度違反を罰することができないのだそう。
こうした事例は過去にも
偶然写り込んだ動物によって違反を逃れた例は他にもあり、ドイツでは2019年に飛んでいたハトによりドライバーの顔が隠されてスピード違反を免れた事例があります。
POL-VIE: Viersen-Dülken: Raser hatte Schutzengel in Form einer Taube
このドライバーの場合は本来105ユーロ(約1万6,000円相当)の罰金が科されるはずですが、同様の理由から処罰することができなかったそうです。
安全運転を心がけましょう
犬のおかげでスピード違反を免れたのはこの運転手にとって幸運の出来事だったかもしれませんが、スピード違反には変わりありません。
ドイツ警察によると、犬がこのような状態で乗車している場合には別の違反項目に該当するため、今後人物が特定されるようなことがあればさらに罰金が上乗せされるのだそう。
自分だけでなく、同乗者や家族、他のドライバーのため、そして何より愛するペットのためにも安全運転は守っていきましょう。