タカラトミーアーツは今月4月25日、手のひらサイズの立体図巻として大人気の「原色図鑑」シリーズの番外編として、クマムシを5月下旬に販売すると発表しました。
クマムシは緩歩動物門に属する動物の総称で、大きさは0.1mm~1mmほど。ゆっくりと脱水することで「乾眠」という特殊な仮死状態となり、高温や低温、高レベル放射線、無酸素、真空、超高気圧、果ては宇宙環境ですら耐えることができ、しばしば「生物最強」と呼ばれています。
タカラトミーアーツは、標本資料をもとに彩色やサイズ、構造などを忠実に立体再現した人気シリーズ「原色図鑑」の番外編として、このクマムシを5月下旬に販売することを発表しました。種類は次の全4種があり、うち3種は本物と同じ透明カラーとなっています。
- ▽クマムシ(イメージカラー彩色/通常版)
- ▽クマムシ(透明色/捕食版)
- ▽クマムシ(透明茶褐色/通常版)
- ▽クマムシ(透明緑色/捕食版)
大きさは本物のクマムシの10,000%となる約10cm。なんと胴体と手足が可動し、台座として使用できるスペシャルパーツも付属して価格は1回400円となっております。
温度耐性では本物のクマムシに負ける
基本的には本物のモデル生物よりもフィギュアの方が頑丈なものですが、今回のシリーズではクマムシの耐久力があまりに異常なために、少なくとも温度耐性に関しては「フィギュアが本物に負ける」という逆転現象が起きているのも魅力のひとつです。
この原色図鑑シリーズの主成分はポリ塩化ビニル(PVC)でできていますが、熱可塑性樹脂であるために60~80℃の温度で柔らかく変形し、-20℃の低温にさらされると脆くなり割れてしまいます。
一方で、本物のクマムシでは、もちろん種にもよりますが高温では151℃、低温に関しては-273℃にまで耐えらえるので、少なくとも温度に関しては本物のクマムシに負けてしまうという結果になります。
そんな圧倒的耐久性能を誇る、最強のキモかわ生物「クマムシ」の立体造形をぜひご堪能ください!
Reference
超可動、驚異の約10000%サイズ! 『原色図鑑シリーズ番外編 クマムシ』 PR TIMES -株式会社タカラトミーアーツ プレスリリース-
原色図鑑シリーズ番外編クマムシ -TAKARA TOMY A.R.T.S-