世界で初めて発見された羽毛恐竜、シノサウロプテリクスが可愛すぎる

科学技術の発達や発掘による新しい発見により、これまで恐竜のイメージは常に変化し続けてきました。なかでも、その恐竜観に劇的な変化をもたらしたのがシノサウロプテリクス(Sinosauropteryx)という恐竜です。

1996年に発見されたこの恐竜は、羽毛の痕跡がみつかっただけでなく、色素まで明らかになったため、恐竜では初めて体の色までわかるようになりました。

”羽毛恐竜”の代表ともされる、シノサウロプテリクスの復元イラストがこちら。

恐竜と言えば、「歩く大きなトカゲ」のようなイメージがつきまといますが…羽毛に覆われるだけでこの愛らしさ。

このイラストはポーランドの3Dアーティスト、ヨアンナ・コビェルスカさんが作製したもので、専門家が監修したものではありませんが、最新の研究成果は反映されており、どの復元図でもおおよそこのような姿になっています。

シノサウロプテリクスは体長約1mほどの小さな恐竜で、ノコギリ状の歯を持っており、小動物や昆虫などを食べていました。

また、尻尾の部分は赤みを帯びたオレンジ色の縞模様になっていることがわかっており、おそらく求愛行動に用いられたとされています。

体の下側、1/3ほどが白色になっていますが、これは2017年にとても保存状態の良かったシノサウロプテリクスの化石を解析してわかったもので、日光が当たる部分が暗い色、影になる部分が明るい色になると目立ちにくくなる効果があり、多くの現生動物にもみられます。

また、目の周りだけ模様がついているのも、2017年の研究により明らかになったもので、一説によると眩しさを減らす効果があったのではないかとされています。

こちらは現代の家にいるシノサウロプテリクスを再現したもの。懐くかどうかは分かりませんが、飼いたいかどうかは明らかです。
Joanna Kobierskaさんの作品は他にもたくさんありますので、ぜひご覧ください!

Reference
Camouflage plumage patterns offer clue to dinosaur’s habitat -nature-

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