ゾウリムシが死ぬ瞬間を撮影した映像が儚げで美しいと話題に

どんな生物もいつかは死んでしまいます。
高温・低温、高圧、高レベル放射線などあらゆる環境で生きのびる最強生物クマムシも乾眠状態でなければひっくり返っただけで餓死しますし、不老不死と呼ばれるベニクラゲも食べられてしまえばそれまで――

死は絶対的な自然の摂理であり、私たちはときに美しさすら感じることがあります。去年10月に投稿されたゾウリムシの死ぬ瞬間を撮影した動画も「はかなげで美しい」として、今日までにSNSを中心に大きな話題になりました。

ゾウリムシが死ぬ瞬間

この動画を投稿したのはYoutubeやInstagramなどでおもにさまざまな微生物動画を公開している『Science into Images』で、投稿後から各SNSで拡散され、大きな注目を集めました。その動画がこちら。

▽#shorts Cell’s death -@Scienceintoimages-

内容物が徐々に漏れ出し、形が崩れていく様子はまるで生と死の境界が溶けていくかのよう。


#shorts Cell’s death -@Scienceintoimages-

とても考えさせられる美しい動画ですが、ただしこの動画の製作者はこの動画は6倍速再生であることと、ゾウリムシの死因はスライドとカバーガラスの圧死によるもので、自然の死に方ではないことを明らかにしておりコメント欄では賛否両論が巻き起こっています。

ブレファリズマが死ぬ瞬間

ちなみに、こちらは2018年にJames Weissさんが投稿した、ゾウリムシと同じ繊毛虫のBlepharisma(ブレファリズマ)属の仲間が死ぬ瞬間を撮影した動画です。

▽Single-celled Organism Dies -Jam’s Germs-

この単細胞生物は本来赤~ピンク色をしてますが、飢餓や光などのストレスが加えられると色素の放出が起きて動画のように無色になるのだそう。


Single-celled Organism Dies -Jam’s Germs-

動いているうちにポロポロと体の一部が崩れていき、最後には端から一気に崩壊してしまいました。この死因は撮影者であるJames Weissさんにもわからないとのこと。

多細胞生物である私たちの体では、細胞の死が1日に数千億回と起きているわけですから、「生」とは何かも同時に考えさせてくれる、とても素晴らしい動画でした。

この記事へのコメント

名無しさん

理科で顕微鏡を覗いた時、ミジンコがすでに圧死していたのを思い出した
捕まえてごめん

名無しさん

まつ毛長いせいで顕微鏡めちゃ見にくかった記憶しかない

名無しさん

圧死の瞬間って前提情報があるとめちゃ怖い

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