人間を相手に脅しができるような動物はそうはいないでしょうが、ゾウにはそれが可能です。近年、タイやカンボジアではゾウが車からサトウキビを奪う例が相次いで報告されました。
ゾウたちの”脅し”の方法はとてもシンプルで、基本的には道路の脇でサトウキビを積んでいるであろう車を待ち、運搬車などが通過する直前に道路を封鎖するだけです。ときに、「止まれ」といわんばかりに鳴き声をあげることもあります。
大型トラックに匹敵するような大きさのゾウが、車を本気で止めに来たら敵うはずもありません。ゾウの安全、そして何より身の安全のために運転手は停車を余儀なくされます。
停車するとゾウは荷台を物色し、サトウキビやその他の食べられる作物を探し、多くのゾウは必要な分だけ食べ物を道路に落として車を先へ通します。
ゾウはサトウキビが大好物
大きな体を維持するため、1日にたくさんのエネルギーを摂取しなければならないゾウにとってサトウキビは大好物で、よく好んで食べられています。
ただし、サトウキビはいくらゾウであっても与えすぎると肥満になってしまうような高カロリーな食べ物なので、私たちで言うところの「おやつ」に近い位置づけになっています。
どうやら、ゾウにとっても甘い誘惑には勝てないようですね。
▽次々とサトウキビの運搬車から”通行料”としてサトウキビを徴収する様子。最初の車は荷台が完全にカバーされていたためゾウは通すしかありませんでした。
ひょー
通行料とは
知能犯ですなぁ