国内12例目となるナナフシのオスが発見されるぐんま昆虫の森

2019年7月29日


Stick insect of New Zealand flickr photo by brian.gratwicke shared under a Creative Commons (BY) license

群馬県桐生(きりゅう)市にある群馬県立ぐんま昆虫の森で、野生のナナフシ(Ramulus mikado)のオスが見つかったと発表した。ナナフシは基本的に両性生殖であるが、一部の種では単為生殖、すなわちメスのみで繁殖を行うため、オスが見つかることは非常に稀なケースだ。
ナナフシがメスのみで繁殖する生態はナナフシの分布にも大きく影響を与えているとされており、島などに分布するナナフシは、鳥に食べられてから島まで卵が運ばれ、フンとして排出されたあとメスのみで繁殖したという仮説も提唱されている。

ぐんま昆虫の森では2019年5月に「ナナフシ飼育講座」を開いており、園内で採取されたナナフシの幼虫を参加者に配っていた。参加者の1人が翌月まで自宅で幼虫を育てると、これがオスであることが分かったという。ナナフシ(Ramulus mikado)では、メスの場合緑色か褐色であるが、オスの場合は濃褐色で、体の側部に白い帯状の模様がみられる。

ぐんま昆虫の森は、飼育者と相談して寄贈を受けられれば生体を展示する方針であるという。また、同園では7月20日からオスとメスの身体的特徴を併せ持つ雌雄モザイクのカブトムシを展示している。この個体は群馬県太田市に住む小学3年生と1年生のきょうだいが、卵から育てていたカブトムシから偶然発見されたもので、頭角(大きな角の部分)がメスの特徴の影響を受けて小さく左にねじれているなどの興味深い形態がみられるそうだ。機会があれば是非、ぐんま昆虫の森に足を運んでみるといいだろう。

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エピネシス・コラムズ
・ナナフシは漢字で「七節」です。実際に七つの節があるわけではなく、「七光り」などの言葉にもあるように、「七」は”大きな数”を表現したものです。ナナフシは、実際には14の体節からなります。

・ナナフシ(Ramulus mikado)は別名「ナナフシモドキ」と言います。「モドキ」という言葉は、姿の似た異種に付けられる場合が多いため、間違えないよう注意が必要です。

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