アメンボの名前の由来とは?


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雨上がりの水たまりに,どこから来たのだろうか。数匹のアメンボが水面をスイスイと滑る。
足先の密集した細かい毛や分泌した油が水を弾き,さらに0.03gという体の軽さや表面張力も相まってアメンボは沈むことなく水面に浮くことができる。素早く水面を移動する姿は,さながら昆虫界の忍者だ。
ところで,アメンボとは何とも不思議な名前である。アメンボの名前の由来とはどのようなものだろうか?

アメンボを表す漢字には「水馬」「水黽」「水蜘蛛」など様々なものがある。これらは,それぞれ水面を跳ねるアメンボの様子が「馬」や「黽(かえる)」,「蜘蛛(くも)」に例えられているのだ。
アメンボを表す漢字の中には,他にも「飴坊」というものがある。実は,アメンボはカメムシの仲間(カメムシ目:Hemiptera)で臭腺を持ち,独特の飴のような甘い匂いを発するのだ。古くはアメンボの他に単にアメ(飴),アメウリ(飴売り),アメヤ(飴屋)などとも呼ばれていたようだ。


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他にもアメガタやタンキリ,ジョウセンなど飴の別称や種類,お菓子の名前などに由来しているものもある。

とはいえ,現代においてアメンボが甘い匂いを発することに気づいている人は少ないだろう。自然に親しんでいた,昔の人々の観察力には感服する。