ゴキブリについての5つの誤解

2016年6月13日

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「世界一嫌われている」といっても過言ではないゴキブリ。しかし、世間一般で言われている話のいくつかには「誤解」が生じているものもある。もちろん、その誤解が解けたところでゴキブリが嫌われなくなるというわけではないが――

1.ゴキブリの本来の名称はゴキカブリ

ゴキブリは茶碗など御器をかじることなどからゴキカブリ(飯器噛)と呼ばれていたが,昆虫学者である松村松年が1898年に刊行した日本昆虫学に誤って記載したために現在のゴキブリという名称が定着した。

2.ゴキブリの99%は野外性

現在ゴキブリは4,000種以上も存在しているがそのうち住家性のゴキブリは1%にも満たないのだ。”ゴキブリが1匹見つけると家には100匹はいる”といわれるが家庭でよく見られるクロゴキブリは野外性なのでたまたま家に侵入したものを発見したに過ぎないのだ。

3.ゴキブリはあまり人を噛まない

ゴキブリに噛まれた,という話を耳にした人も多いと思うがゴキブリは積極的に人を襲って噛むことは無いが,自衛の為に噛むことがある。プラスチックやアルミ板にも噛み痕を残すほどなので,噛まれるとかなり痛い。

4.住家性ゴキブリは甘いものが苦手

住家性のチャバネゴキブリにはグルコース忌避と呼ばれる性質が確認されており,糖の甘みを苦みとして感じるゴキブリが存在するのだ。1980年代から殺虫剤としてホウ酸などの殺虫成分と共にゴキブリが大好物の糖を加えて作られたベイト剤が多く使用されてきたが,80年代後半からゴキブリがベイト剤を食べなくなったという報告が相次いだ。糖の入ったベイト剤を苦みとして感じるゴキブリだけが生き残り,適応したのだ。

5.ゴキブリは基本的に滑空しかできない

住家性のゴキブリは飛翔する為に必要な飛翔筋が発達していないため,基本的には高いところから滑空することしかできず,遠くまで飛ぶことはできない。しかし,クロゴキブリは野外性なので飛翔能力は比較的高いため注意が必要だ。


エピネシス・コラムズ
・ゴキブリの自発的飛翔は、身体的な活動が活発であることが重要であり、気温の高い夏季以外ではほとんどみられません。

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