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虹は空気中の水滴に太陽光が屈折または反射する際に起きる現象で、条件が揃わなければそう簡単には見られない。ましてや、二重の虹に遭遇するのはかなり難しい。
はっきりと見える虹を主虹といい、条件が良ければ主虹より大きな副虹という2つ目の虹を見る事ができる。さらに条件が良い場合にはその主虹と副虹との間の空が暗くなっている事が分かるはずだ。
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この暗くなっている帯状の領域をアレキサンダーの暗帯という。
doble arcoiris flickr photo by Emilio del Prado shared under a Creative Commons (BY-SA) license主虹を挟んで,内側と外側の虹で空の明るさが異なる。
アレキサンダーの暗帯は、これを最初に発見し指摘したAlexander of Aphrodisias(直訳でアフロディシアスのアレクサンドロス)という古代ギリシャのペリパトス派の哲学者に因んで名付けられている。ではなぜ、この領域の空は暗くなってしまうのか。
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上の画像は大変良い条件で撮影された主虹の画像で、内側部分にさらに虹が続いていることがお分かりだろうか。これは過剰虹と呼ばれる現象だ。ここまで鮮明でなくとも、通常の虹においても主虹は内側領域で、副虹は外側領域で大気中の水滴がそれぞれ光の反射を起こし、虹が続くためその領域は明るく見える
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しかし、主虹,副虹の内側部分の領域は水滴による光の反射が全くないために本来の空の色が見える事となり、相対的に暗く見えるのだ。
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