リトマス紙はどのようにして作られるのか――原料となるリトマスゴケとは?

2015年12月28日

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小学校などの理科の実験で使った覚えのある方も多いであろうリトマス紙リトマス試験紙とも呼ばれ、赤色青色の二種類が存在する。

酸性の試料溶液に赤いリトマス試験紙を浸すと変色しないが、青いリトマス試験紙を浸すと赤色に変色する。同様に、アルカリ性の試料溶液に青いリトマス試験紙を浸すと変色しないが、赤いリトマス試験紙では青色に変色する。中性の試料溶液ならどちらの色も変色しない。この性質を利用して、試料溶液が酸性かアルカリ性かを判定するのだ。

このリトマス紙はどのようにして作られるのか。実は、リトマス紙は「リトマスゴケ」と呼ばれる植物を原料にして作られている。

リトマスゴケはリトマスゴケ科に属する地衣類総称で、通常は海岸の岩石樹上に着生しており、このうちの数種がリトマス紙の製造に利用されている。このリトマスゴケから抽出して得た紫色の色素こそ「リトマス(litmus)」なのだ。リトマスは数種類の化合物からなる混合物で、現在ではリトマスを化学的に合成して作られるそうだ。

Roccella fuciformis
By Christian Hummert (Ixitixel)GFDL or CC-BY-SA-3.0, via Wikimedia Commons
原料となるリトマスゴケ科Roccella属の一種。

抽出されたリトマスをアルコールに溶かし、これにアンモニアまたは塩酸(もしくは硫酸)を添加してそれぞれ赤色青色に変色させるのだ。これをろ紙に浸して乾燥させて切り分けるとお馴染みのリトマス紙となる。近年は赤色や青色に変色させずに紫色のまま使う「リトマスニュートラル」と呼ばれるリトマス紙もあるという。

近年では通販でも簡単に入手できるようになったリトマス紙。低学年の児童にも酸性とアルカリ性を簡単に分かりやすく学ぶことができるので、夏休みの自由研究家庭教育などにもぜひ活用したい。

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