幸せの青い鳥のモデルとは?どんな種類の鳥だったのか

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Mountain Blue Bird 5 flickr photo by ahisgett shared under a Creative Commons (BY) license
上の写真はムジルリツグミ。英語ではMountain Bluebirdとも呼ばれる。

――クリスマスの前夜,チルチルとミチルの兄妹が幸せの青い鳥を求め様々な国を旅するが、青い鳥はどの国で見つけても持ち帰ることはできず、兄妹は朝を迎えるが兄妹が家で飼っていた鳥こそが青い鳥であったことに気付き、幸せは身近にあることを知る。

1911年にノーベル文学賞を受賞したモーリス・メーテルリンクの童話『青い鳥』である。日本では『幸せの(幸福の)青い鳥』という題で知られ、元々は童話劇で原作ではチルチルとミチルの兄妹にはさらに弟が3人、妹が4人いたこと、最後に青い鳥が逃げ出してしまうこと、青い鳥の続編劇『婚約』(本では『チルチルの青春』)があったりと、日本でよく知られている童話の内容とは少し異なる。

また,メーテルリンクの遺言によって第二次世界大戦の敵対国であったドイツとその同盟国である日本においての出版や翻訳に関する版権を認めないと明言しているにも関わらず、発表からわずか数年で翻訳され、出版までされたようである。

幸せの青い鳥のモデルはハトだった

そんな数々の沿革を経て多くの人に愛された『幸せの青い鳥』だが、この青い鳥とはどのような鳥だろうか?
原文には”Accrochée au mur, une cage ronde renfermant une tourterelle.”という一文があり、ケージの中にいる鳥が「tourterelle」、つまりキジバトというハトの一種である事が書かれている。ちなみに『幸せの青い鳥』の原文はこちらで公開されている。

幸せの青い鳥
こちらがキジバト。日本でもよく見かけられるハトの一種。
flickr photo shared by gary.leavens under a Creative Commons ( BY-SA ) license

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