ワシが走行中の車に毒蛇を落とし、運転手の男性が噛まれる――ケニア

今月、ケニアでワシが車の上に毒蛇を落とし、運転手の男性が蛇に噛まれるという奇妙な出来事が起きたとSTAR紙が報じました。

6月1日、ケニア・キトゥイ東部にあるムティト出身のデイビッド・ムショカさん(David Musyoka)は、車を走らせてムウィンギ市に向かっていました。

すると、車の上を飛んでいたワシが通りすがりに毒蛇として知られるブラックマンバを落としてきたといいます。車の窓は開いていたたため、ブラックマンバはそのまま車内に侵入してムショカさんの左手を噛みました。

ムショカさんはすぐに車を止め、助けを求めて叫ぶと近隣の住民が急いで駆け付けました。住民たちはムショカさんに応急手当を施し、車の近くに落ちたブラックマンバを退治しようとします。

ところが、なんと同じワシが再び現れて落としたブラックマンバを持ち去っていったといいます。

ムショカさんはそのまま病院へと運ばれ、現在では既に退院しているといいますが――ムショカさんの身に”降りかかった”出来事を目の当たりにしたクワンブングの住民たちは不安を感じているようです。


ブラックマンバ(Dendroaspis polylepis)の毒は非常に強く、未治療なら致死率は100%といわれている。
Black Mamba flickr photo by hape662 shared under a Creative Commons (BY) license

この一部始終を目撃していた住民の一人は、ワシが男性を殺すために蛇を送り込んだのではないかと考えており、他の住民が再び攻撃されるのではないかと心配しているといいます。

Reference:Black mamba falls from eagle’s talons, bites driver