地球上から酸素が消失し、生物が絶滅するまでの期間は残り約10億年――東邦大学・ジョージア工科大学

東邦大学とジョージア工科大学の合同研究チームは、地球上に酸素が豊富にある期間が残り約10億年であることを明らかにしました。

地球上で豊かな生態系が実現され、私たちがこうして暮らすことができるのは大気や海洋中に酸素が豊富に含まれているからです。しかし、現在のように酸素が豊富にある環境がいつまで維持されるのかはこれまでよく分かっていませんでした。

そこで東邦大学理学部 生命圏環境科学科とジョージア工科大学の合同研究チームは、酸素量を決定するあらゆる物質循環過程を考慮した数値モデルを構築し、40万を超える数値実験を行うことで酸素が豊富にある環境の持続期間を統計的に推定しました。

その結果、どうやら太陽光度の増大による温暖化と大気中の二酸化炭素濃度の低下によって1万年後には植物が光合成プロセスを次第に維持できなくなり、地球では徐々に酸素濃度が低下していくことが分かりました。

推定によると、現在の10%以上の酸素濃度が維持される期間は約10億年で、その後は急速に貧酸素化が進行し、オゾン層の消失やメタン濃度の急増によってあらゆる生物が壊滅的な影響を受けるといいます。

研究者らは今回の研究について「酸素に富んだ地球環境が永続的に続くものではないことを初めて定量的に明らかにしたものであり、太陽系外の生命探査計画にも影響を与える重要な成果である」と説明しています。

Reference:The future lifespan of Earth’s oxygenated atmosphere

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