犬は飼い主の前だと他の犬とより仲良く活発に遊ぶ――アメリカ・モンマス大学

犬は飼い主が注視しているとき、他の犬とより仲良く遊ぶ傾向にあることをアメリカ・モンマス大学の研究者らが報告しました。この研究成果はドイツの動物専門誌『Animal Cognition』に掲載されています。

アメリカ・ニュージャージー州のモンマス大学の研究者は、飼育期間が6か月以上の飼い主と犬のペア10組を対象に、「飼い主がいない場合」、「飼い主が犬を無視している場合」、「飼い主が関心を持って話しかけたり触れたりしている場合」の3つの条件で3回ずつ、1週間に渡って犬たちの行動を観察し、解析を行いました。

その結果、じゃれ合いや追いかけっこ、甘噛みをはじめ、おしりを相手に押し付けたり、上半身を伏せておしりを高く上げる「プレイングバウ」といった友好的な行動の頻度と強度がいずれも高まっていました。研究者は「犬たちの遊びが促進される様子が明らかに見て取れた」と説明しています。

この現象について、研究者らは考え得る理由をいくつか挙げています。一つは「飼い主から注目されることが犬にとってご褒美である」ということ。幼い子どもが自分のできることを親に見せたがるのと同様に、他の犬と仲良く遊んでいる様子を見せることで、犬は「注目」というご褒美を貰うことができます。

また、「飼い主の存在が犬を安心させている」という見方もあります。犬にとって飼い主は心強い味方であり、もし犬同士で緊張状態が生まれ攻撃的になっても、飼い主がいればもしけんかに発展しても安心です。

面白いものには「飼い主の存在がオキシトシンなどの分泌を促進させる」という説明もあります。飼い主の存在により愛情ホルモンのオキシトシンが活発に放出され、ポジティブな気分が高まって、それが犬同士の遊びを促進させているのかもしれません。

好きな人の前で元気よく振舞うのは、ヒトも犬も変わらないようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。