iPS細胞を使った網膜色素上皮不全症治療の臨床研究を開始――神戸アイセンター病院

このほど、iPS細胞を使った網膜色素上皮不全症(RPE不全症)の新しい治療法に関する臨床研究が、厚生科学審議会の再生医療等評価部会にて承認されました。

網膜には光情報を神経信号に変換する視細胞があり、その視細胞の下には、視細胞に栄養を与えたり老廃物を処理したりするRPE細胞(網膜色素上皮細胞)があります。


国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 プレスリリースより

しかし、このRPE細胞の遺伝子に異常があったり、近視がとても強かったり、加齢によるストレスや、炎症が起きるとRPE細胞が働かなくなり、続いて視細胞が薄くなって機能が低下する網膜色素上皮不全症(RPE不全症)を発症します。

今回承認された臨床研究は、この網膜色素上皮不全症の患者50人を対象に、他人の細胞から作成したiPS細胞で網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を作製し、この細胞を含んだ懸濁液を移植して、効果や安全性を確かめるものです。


国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 プレスリリースより

研究チームらはこれまでの研究で、滲出型加齢黄斑変性の患者に対してiPS細胞から作製したRPE細胞を移植する治療法の臨床研究で一定の安全性を確認しており、今回の臨床研究はRPE不全症の患者にも適応できるか確認するものです。

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