デスクワーク時には30分ごとに3分の運動で血管機能が改善――オーストラリアン・カトリック大学

長い時間デスクワークを行う場合には、30分ごとに3分といった頻繁な運動が健康に良いかもしれません。

オーストラリアのオーストラリアン・カトリック大学の研究者らは、近年の座位行動(デスクワーク)の増加によって血管機能の低下が問題とされることから、血管機能が低下しているとされる2型糖尿病患者を対象に、座位行動(デスクワーク)中にごく短い身体活動を挟むことによって血管機能を改善できないか検討しました。

対象者らは平均年齢61.5±7.8歳の肥満2型糖尿病患者24人(うち男性13人、女性11人)で、BMI指数の平均は32.6±3.5、糖尿病の罹病機関は10.1±7.0年でした。

研究者らは、対象者に「7時間中断せず座り続ける」「30分ごとに3分間の簡単な筋力運動(SRA)を行う」「1時間ごとに6分間の簡単な筋力運動を行う」という3つの条件をそれぞれ試験させ、大腿動脈の血流依存性血管拡張反応(FMD)と安静時ずり速度(RSR)などの項目を開始時、1時間、3.5時間、4.5時間、6.5~7時間の時点で計測し、血管機能を評価しました。

FMDは短時間血流を遮断した後で、遮断解除時に生じる内皮依存性の血管拡張反応を評価する検査で、血管径が大きく拡張するほど良好です。また、安静時ずり速度は値が高いほど血液の粘度が低い、つまりサラサラであることを表しています。

実験の結果、FMDの平均値は「30分ごとに3分間の運動を行う」条件でのみ有意差が認められ、興味深いことに「1時間ごとに6分間の運動を行う」という条件では「7時間中断せず座り続ける」条件とあまり差はありませんでした。

また、安静時ずり速度に関しては「30分ごとに3分間の運動を行う」「1時間ごとに6分間の運動を行う」という条件の両方で有意差が認められました。

研究者らは「血管機能はデスクワークの合間に行う運動時間の長さよりも、中断する頻度の方が重要である可能性が示唆された」と述べています。

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