サルたちに好きな音を選ばせる実験、最も人気だったのは「交通騒音」――アールト大学

チンパンジーにリズミカルな音楽を聞かせるとリズムをとるような行動を示したという報告がありますが、少なくとも今回の研究対象となったシロガオサキというサルでは、テンポのよい音楽よりも騒がしい交通音が好きなようです。

フィンランドのアールト大学の研究者らは、飼育下での動物福祉をどのように向上できるかを調べる一環として、フィンランド・ヘルシンキにある島全体が動物園のコルケアサーリ動物園で、南米原産のシロガオサキの獣舎に「音のトンネル」を設置し、サルたちが音を自由に選んで聞けるようにしました。

用意した音には雨音や禅音楽、交通音、ダンスミュージックなどがありましたが、サルが最もスイッチを入れたのはなんと車などが行き交う「交通騒音」でした。

この交通騒音は圧倒的な人気を誇り、サルたちはこの交通騒音が流れるトンネル内で寝たり、毛づくろいをしていました。これは、他のトンネルでは全く見られなかったといいます。


Weißkopfsaki flickr photo by Konrads Bilderwerkstatt shared under a Creative Commons (BY) license

研究者らは、交通音と鳴き声の類似点を指摘しており、シロガオサキは「シーッ」という音や「キーキー」、「ガーガー」といった高音域で連絡をとるため、路上の騒音内に含まれる高音域を聞き取っている可能性があるといいます。

研究者らがサルたちに音楽を選べる権利を与えたのはこの実験がはじめてで、将来的には動物たちが自ら照明や室温をコントロールしたり、ゲームで遊んだりすることができるという理想的な動物福祉環境を実現できるかもしれない、とコメントしています。

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