甲虫にとってカフェインは媚薬である可能性、カフェイン摂取で積極的に求愛――岡山大学

岡山大学の研究者らは、コクヌストモドキという甲虫にカフェインを摂取させると求愛および交尾が活発になることを明らかにしました。

昆虫におけるカフェインの作用にはこれまで様々な報告がなされており、例えばハエを活発化させ睡眠に影響することや、ハチの学習記憶能力が向上することなどが知られています。

岡山大学大学院環境生命科学研究科の研究チームは2010年、コクヌストモドキという甲虫にカフェインを摂取させると死んだふりを早くやめることを明らかにしました。

これはカフェインがドーパミンを活性化させ、昆虫の動きに影響を与えたためとされていますが、研究チームはもしこの仮説が正しいならば「動き」を介して成立する交尾も、死んだふりと同様にカフェインの影響を受けるだろうと考えました。

コクヌストモドキ。体長は3~4mm程度。
岡山大学のプレスリリースより

そこで研究者らは、30匹のオスのコクヌストモドキを使って、2%と5%の濃度のカフェインをショ糖に混ぜた液体と、ショ糖のみの液体をそれぞれ飲ませ、メスとペアにして30分観察しました。

その結果、カフェインを摂取したオスは摂取していないオスと比べて「メスに求愛するまでの時間」、「メスにマウントするまでの時間」、「交尾器を突出させるまでの時間」が有意に短くなりました。どうやらカフェインは、少なくともコクヌストモドキにとって媚薬、または精力剤として機能しているようです。

今回の研究はカフェインが甲虫の交尾行動に影響を与えることをはじめて明らかにしたものであり、さらに研究チームは「植物がなぜカフェインを作り、そしてどのような機能を持つかについて示唆を与える可能性がある」と述べています。

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