木星と土星が12月21日に大接近、1226年以来の観測チャンスが到来

今年はクリスマス前に太陽系で最大の惑星である木星と2番目に大きい土星が大接近する天文イベントがあり、これほどの接近はなんと1226年以来の珍しい現象であるといいます。

地球から見て2つの天体が並ぶ現象をコンジャンクションといい、特に木星と土星の場合はグレート・コンジャンクションと呼ばれ、20年に1度の頻度で起こります。


_MG_7437.jpg flickr photo by Timothy Corbin shared under a Creative Commons (BY-SA) license

1226年以来の珍しい大接近

しかし、今回のコンジャンクションでは非常に近くまで接近し、ピークとなる21日には満月の見かけの直径の約4分の1(約7分角)にまで接近し、まるで二重惑星のように見えるといいます。

倍率が100倍くらいの望遠鏡では、同じ視野内に木星の縞模様や土星の輪をみることができるだけでなく、木星の有名な4つのガリレオ衛星も捉えることができるでしょう。これは人類が高倍率の望遠鏡で同一視野内の木星と土星を観察する初のイベントとなります。

これほどの接近は今から約400年前の1623年7月17日に起きていましたが、太陽に近いため観察することができませんでした。この大接近が観測可能であったのは、今からなんと約800年前の1226年3月4日の夜明け以来になるといいます。

木星と土星はどのように見えるのか?

さて、記念すべきこのビッグイベントは日本ではどう見えるのでしょうか。問題となるのはやはり太陽で、当然ながら太陽が沈み、空が暗くならなければ木星と土星を見ることはできません。そして、木星と土星が地平線に沈むまでが観測のチャンスとなります。

この現象は世界中で観測することができますが、最もよく見えるのは赤道付近で、北へ行くほどこの観測チャンスは短くなります。日本では日没後、木星・土星はすでに南西のかなり低いところにあり、日の入りから2時間余りで沈んでしまいます。


アストロアーツ様より 『2020年12月 木星と土星の超大接近(宵空の見え方)』

東京では日の入りから1時間後、空が暗くなったあとの木星・土星の高度は15°ほどしかありません。東京以南ではこれよりも観測チャンスがやや長くなり、東京以北では観測チャンスがやや短くなります。いずれにせよ、南西の方角の見晴らしがよい場所で観測を行いましょう。


国立天文台より

西暦紀元0年から3000年の間にこのような大接近が起きるのは7回のみで、次に大接近するのは約60年後となる2080年3月15日、その次は2400年となります。今回の大接近のピークは21日ですが、16日から25日までは並んで見えるので、早いうちに見ておくのも良いでしょう。

エピネシス・コラムズ
クリスマスツリーの先端に飾る星は、キリストの誕生を伝え、ベツレヘムに導いたとされる「ベツレヘムの星」が由来ですが、一説によるとこの星の正体は紀元前7年に起きたグレート・コンジャンクションであるといわれています。あまり有力な見解ではありませんが、クリスマスツリーの一番上の星を飾るときにぜひ思い出してはいかがでしょうか。

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