マスクを着用するだけで新型コロナウイルス感染症を軽症化できる可能性、カリフォルニア大学

ウイルスを含んだ飛沫の拡散・吸入を防ぐことができるマスクは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止・感染予防のために必要不可欠なアイテムです。

ただし、マスクはそれらを完全に防げるわけではなりません。ですが、もしかしたらその”不完全性”こそが、新型コロナウイルス感染症に「ある種の効果」をもたらすかもしれないといいます。


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アメリカ・カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らは今年9月、マスクの着用により少量のウイルスに曝されることによって、感染時の症状を軽症化できる可能性があることをアメリカの医学誌『The New England Journal of Medicine』で発表しました。

高用量のウイルスに曝されると、私たちに備わっている免疫力をウイルスが圧倒し、より重症化しやすいことが、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の研究により明らかになっており、新型コロナウイルス感染症でも同じである可能性が高いといいます。

一方で、ウイルスが低用量の場合では、免疫力によってウイルスを排除できるだけでなく、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得し、もし感染しても無症状か、あるいは軽症となる可能性が高くなるかもしれません。

この仮説が正しければ、マスク着用により不顕性感染が増えたり、患者の重症度が低下するため、研究者らは現在、マスク着用を要請している都市で検証を行っています。

アメリカ・コロンビア大学のウイルス研究者であるアンジェラ・ラスムセン氏はTwitterで、新型コロナウイルス感染症では、まだこの仮説は証明されたものではないと説明しています。

この研究はまだ仮説に過ぎませんが、もしかしたら、マスクの知られざる効果の一つが明らかになるかもしれません。

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