深海にマイクロプラスチックが推定1,400万トン以上も堆積、オーストラリア連邦科学産業研究機構の報告

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は今年5日、世界の深海の底にマイクロプラスチックが推定1,400万トン以上堆積している可能性があると発表しました。

マイクロプラスチックは大きさが5mm以下のプラスチックの断片のことで、2004年にイギリスの海洋生物学者であるリチャード・トンプソン氏によってはじめて提唱されました。

2000年代に入るまで、プラスチックの生産量に対して、海で見つかるプラスチックの量が想定よりも少ないことは大きな謎でした。

2004年になってようやく、海に捨てられたプラスチックが、小さなプラスチック片となって海に存在していることをリチャード・トンプソン氏が突き止め、現在では世界中の研究者らが「消えたプラスチックの行方」と、マイクロプラスチックによるさまざまな影響について研究を行っています。


Escape from the vortex flickr photo by Richard Black. shared under a Creative Commons (BY) license

オーストラリア連邦科学産業研究機構の研究チームらは2017年の3月~4月にかけて、無人潜水艇を使ってオーストラリア南方沖380kmまでの計6地点で、深さ1,655~3,062mの海底から計51か所のサンプルを採取しました。

サンプルを詳しく分析した結果、1gあたり平均して1.26片のマイクロプラスチックが確認されました。これは、従来の深海研究により報告された量の25倍にも相当します。

研究者らは、この調査結果をもとに計算を行い、世界の海底には推定約1,440万トンものマイクロプラスチックが堆積していると結論付けました。

論文では、このサンプルが採取された海域は人口の多い都市から遠く離れているため、実際の総量はさらに多い可能性があると指摘しています。

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