国際宇宙ステーション内で空気漏れを確認、穴が開いても大丈夫?

ロシアは9月29日、国際宇宙ステーション(ISS)内にあるサービスモジュール「ズヴェズダ」で空気漏れが起きていることを発表しました。

実は、この空気漏れの異常は1年前からすでに確認されており、現在ISSに搭乗しているロシアの宇宙飛行士であるアナトリ-・イワニシン氏、イワン・ワグナー氏と、NASAの宇宙飛行士であるクリス・キャシディ氏の3名は、この空気漏れについて8月から調査を行っていました。

空気漏れが起きているというサービスモジュール「ズヴェズダ」は、居住区から生命維持装置、電力供給、飛行制御まで、宇宙ステーションのあらゆる機能が全て揃っているロシア部分の中枢です。


2018年10月に撮影された国際宇宙ステーション(ISS)。ズヴェズダはこの写真のうち、最も手前に映っているモジュールです。

空気漏れが起きている正確な場所の特定はできていませんが、ロシア国営宇宙企業ロスコスモスは「宇宙飛行士の生命や健康に危険はなく、ISSにおける有人飛行が中断されることはない」と説明しています。

空気が漏れていてもISSは大丈夫なのか?

ISSでは環境制御・生命維持システムにより、実はわずかな量だけ空気が逃げています。今回の場合は、その標準を上回る空気漏れが起きているという状況であり、補給船で空気を補充する必要はあるものの、直ちに大きな問題が起きることはないそうです。

空気漏れに関しては、近年では2018年8月でも確認されていました。地上の管制センターはこのとき、ISSで減圧が起きていることを確認しましたが、直ちに大きな問題が起きることはないと判断し、クルーが起床するまで報告しなかったといいます。

空気漏れの原因は、ISSにドッキングしているソユーズに空いていた直径2mmの穴でしたが、発見した宇宙飛行士はなんと応急処置として親指で空気漏れを食い止め、さらにその後はダクトテープとエポキシパテで塞いだそうです。

真空の宇宙において、空気の詰まった与圧モジュールは「パンパンに膨らんだ風船」のような状態ですが、風船と違うのは、たとえ穴が開いても破裂しないように設計されているということです。

JAXAの説明によると、たとえ日本の実験棟「きぼう」に直径10cmの穴が開いたとしても、1気圧から0.7気圧(高度3,000m付近の気圧と同程度)まで低下するのには約200秒かかると推定されており、この程度の気圧変化なら人体にあまり影響はないため、200秒以内に実験棟から退出してハッチを閉じれば問題ないそうです。

Google Earthでは、空気漏れが起きているというロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」の船内を見ることができますが、一体このモジュールのどこで空気漏れが起きているのか…大変な作業であることは間違いなさそうです。

Google Earth サービス モジュール

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