運動不足になりがちな子どもの特徴、最も大きな要因は「友達が少ない」こと

富山大学は、文部科学省スーパー食育スクール事業における調査の一環で、運動不足になりがちな子供の特徴を明らかにしました。

研究者らは2016年、富山県高岡市内の5つの小学校児童1~6年生を対象に、社会経済環境や親子の生活習慣などに関するアンケート調査を行い、1,721人分のアンケート回答から解析を行いました。

アンケートでは、運動習慣について「たいへんよくする」、「よくする」、「あまりしない」、「しない」の4段階で評価し、「あまりしない」、「しない」と評価した子供を運動不足としました。

エピネシス・コラムズ
評価は小学生が自分で行うため、不正確である可能性も考えられますが、富山大学では過去の研究で、この質問の回答と、腕時計型活動記録計における消費カロリーの推計値がよく相関することを明らかにしています。

アンケートの結果、運動不足の子供は27.7%で、運動不足の子どもでは、次の4つの特徴があることが明らかになりました。

・仲の良い友達がいない
・1日に2時間以上メディアを利用する
・親とのコミュニケーションが少ない
・親の生活習慣が良くない

仲の良い友達がいない子どもは、仲の良い友達がいる子どもより5.4倍も運動不足になりやすく、1日に2時間以上メディアを利用する子どもは、2時間未満の子どもよりも、1.47倍も運動不足になりやすいことが明らかになりました。

子どもの運動不足には親の影響が大きいことが明らかに

興味深いことに、子どもの運動習慣と親とのコミュニケーションには相関がみられ、親とのコミュニケーションが少ない子どもは、親と頻繁にコミュニケーションをとる子どもよりも1.59倍も運動不足になりやすいことが明らかになりました。

また、親の生活習慣も、子どもの運動習慣に影響を与えているようです。親の生活習慣に関する質問項目は、以下の7つでした。

1.適切な睡眠時間(7~8時間)をとる
2.喫煙しない
3.適正体重を維持する
4.過度の飲酒をしない
5.定期的な運動を行う
6.朝食を毎朝食べる
7.間食をしない

評価は、6~7個当てはまる場合を「よい」、4~5個当てはまる場合を「ふつう」、0~3個当てはまる場合を「わるい」としました。

解析の結果、父親の生活習慣が「わるい」場合の子どもでは、「よい」場合の子どもよりも1.28倍も運動不足になりやすく、母親の生活習慣が「わるい」場合では、「よい」場合よりも1.54倍も運動不足になりやすいことが明らかになりました。
どうやら、父親と母親では、母親の生活習慣が子どもの運動習慣により大きく影響を与えるようです。

一番の要因は「友達がすくないこと」でしたが、友達の作りやすさは人それぞれなので、これは大人が無理に介入するべきでは無さそうです。さらに、メディアの利用時間とも関係がみられましたが、これはメディアを制限することによって、間接的に運動を増やせる可能性を示唆するものです。

また、親子のコミュニケーションや、親の生活習慣が子どもの運動習慣にも影響を与えていることから、子どもに対する健康教育だけでなく、親に対する健康教育も進めていく必要があるようです。

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