5年間行方不明の飼い猫が1,900km離れた場所で見つかる、マイクロチップが貢献

2019年11月23日

アメリカ西部にあるオレゴン州ポートランド市で2014年に行方不明になっていた飼い猫が、このほど5年ぶりに1,900km離れたニューメキシコ州のサンタフェ市で発見され、飼い主との感動的な再会を果たした。行方不明になっていたのはオスの黒猫である「サーシャ(Sasha)」。飼い主であるヴィクター・ウーソフ(Viktor Usov)さんは行方不明の届け出を出していたが、サーシャの足取りをつかめずに諦めかけていたという。

それから5年もの歳月が流れ、メキシコ国境にあるニューメキシコ州の北部に位置するサンタフェ市で、ある黒猫が保護された。動物保護当局がこの黒猫に埋め込まれたマイクロチップを調べたところ、行方不明の届け出が出されていた「サーシャ」であることが明らかになり、すぐにウーソフさんに伝えられることになった。こうしてサーシャとウーソフさんは、5年ぶりの感動的な再会を果たしたのだ。

取材を受ける飼い主とサーシャ。とても大きな猫です。

なぜ黒猫が1,900kmもの長距離を移動できたのかは明らかになっていない。1,900kmといえば、北海道の南端から沖縄県の北端までの距離にも相当する。飼い主のウーソフさんは、サーシャの人懐っこい性格から”ヒッチハイク”をしたのではないか、と考えているという。確かに、誰かが乗り物を利用して人為的に移動させなければ、5年あったとしてもここまでの距離を移動することはできないだろう。

マイクロチップが再会に貢献

通常、ニューメキシコ州のサンタフェ市で保護された黒猫が、オレゴン市ポートランドで行方不明の猫と分かることはまず無いだろう。それを可能にしたのは、サーシャに埋め込まれていたマイクロチップだ。

マイクロチップは直径2mm、長さ8~12mmほどの円筒状の装置で、この装置内部に記録されている番号をリーダーで読み込むことで、飼い主の名前や住所、連絡先などを検索することができる。海外では広く普及しており、日本でも今年、改正動物愛護法が可決し、いずれ犬や猫にマイクロチップの装着が義務付けられる見通しだ。

脱落したり、データが書きかえられることも無く、費用は施術料と情報登録料を合わせても数千円~1万円ほどで済む。施術は痛そうに思われるかもしれないが、普通の注射と同じくらいであるという。
日本において、あなたの愛する犬や猫が、サーシャほど遠くに離れてしまう心配はまず無さそうだが、彼らでも会うことができたのだから、マイクロチップの装着を検討してみるのもいいかもしれない。

環境省-マイクロチップを入れていますか?

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