エピネシス《11月のニュース》β-ver


医学部学生が細胞内の新規構造体を発見

2020年11月15日
香川大学医学部医学科6年生の学生が自主的に行っていた研究で、生きた細胞内でGFP蛍光タンパク質を融合させた分子の挙動をレーザー顕微鏡でみるライブセルイメージング技術により、DENND1Bという分子が線状集合体の形をとる新たな細胞内構造を発見しました。

細胞の接着や移動に関わる構造であると推測されており、がん細胞の浸潤メカニズムの解明に役立つことが期待されています。

この研究論文はドイツの組織化学会誌『Histochemistry and CelllBiology』に11月3日付けで公開されました。学部学生が在学中に国際的な学術専門誌に筆頭著書で論文を発表できるのは非常に稀であるといいます。


コーヒーを飲む人ほど眼圧は低め、ただし因果関係は不明

2020年11月09日
眼の内部は房水(ぼうすい)と呼ばれる液体で満たされていますが、眼球内部の房水による圧力(眼圧:がんあつ)が高い場合は、緑内障を引き起こしやすいことが知られています。

京都大学の研究チームは、滋賀県長浜市の市民約1万人が参加している追跡調査「長浜スタディ」のデータを分析し、眼圧を下げる目薬を使っていない患者9,418人を対象に、コーヒーを飲む頻度と眼圧の関係について調べました。

その結果、コーヒーを飲む回数が多い人ほど眼圧が低い傾向にあり、「1日3回以上」と答えた人では「1日1回未満」と答えた人よりも約3%ほど眼圧が低いことが明らかになりました。

この研究はコーヒーに眼圧を下げる効果があることを証明するものではなく、研究者らは予防や治療目的でコーヒーを飲むことは勧めないとしています。





国際宇宙ステーションの空気漏れをティーバッグで確認、原因は髪の毛ほどの亀裂

2020年11月7日
ロシア人宇宙飛行士らは、国際宇宙ステーションで発生していた空気漏れの原因箇所を特定したと発表しました。国際宇宙ステーションでは以前から空気漏れが確認されており、ロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」問題が発生していることを突き止めていましたが、その原因箇所はよく分かっていませんでした。

国際宇宙ステーション内で空気漏れを確認、穴が開いても大丈夫?

そこで宇宙飛行士らはサービスモジュール内にティーバッグを浮遊させておき、ハッチを閉めてからティーバッグの動きをカメラで追跡して空気漏れの方向を確認。11月4日に、空気漏れの原因は区画内に生じていた髪の毛ほどの太さの亀裂であることが機器の測定により明らかになりました。今後は亀裂を完全に修復し、12月に窒素を補填する予定です。


新型コロナの影響で喘息による入院患者が激減、東京大学

2020年11月7日
新型コロナウイルス感染症は、他の病気を持つ患者にも大きく影響しています。
東京大学大学院医学系研究科の研究者らは全国272の急性期病院のデータを利用して、2020年2月24日以降の喘息による入院数と、2017年から2019年の同時期の入院数の比較・解析を行いました。

解析の結果、2020年は2017~2019年と比較して週あたり平均55%も喘息による入院数が減少していました。研究者らは、新型コロナウイルスの感染予防策が個人・地域レベルで実施されることにより呼吸器感染症ウイルスや花粉、大気汚染物質のようなぜんそくを悪化させる要因への暴露が減少した結果によるものとみており、喘息患者が生活様式を変えることで喘息による入院の多くは予防可能であることを示唆しています。

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紅茶好きに関連する遺伝子領域を日本人から発見、東京大学

2020年11月7日
あなたの紅茶好きは遺伝子により決定されているかもしれません。東京大学大学院農学生命科学研究科の研究者らは株式会社ジーンクエストとの共同研究で、沖縄を除く本州の日本人約1万2,000人のゲノム情報とwebアンケート情報を用いてゲノムワイド関連解析を行いました。その結果、ヒト12番染色体上で12のSNPsが抽出されました。最も強い関連が確認されたSNA(rs2074356)では、なんと1アレルごとに年間15杯の紅茶消費量が増加していたとのことです。

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