エレベーターで起きる犬の宙吊り事故、居合わせた男性が救助に成功

2019年12月17日

犬のエレベーター事故

このほどアメリカ・テキサス州のヒューストンで、リードで繋がれた犬が上昇するエレベーターに引っ張られそうになったところを、偶然居合わせた男性がギリギリのところで救助するという出来事があった。

27歳のジョニー・マティス(Johnny Mathis)氏は仕事を終え、エレベーターに乗って地下の駐車場から1階の自宅へと降りた。すると、入れ違いにポメラニアンを連れた女性がエレベーターへ乗り込んできた。マティス氏はその可愛らしいポメラニアンを横目で見ながら、帰宅しようとする。

このとき、女性はエレベーターのボタンを操作していたため、背後でポメラニアンがエレベーターに乗りそびれてしまったことに気付かなかった。ドアが閉まり、エレベーターが上昇をはじめると、犬に付けられていたリードがどんどん上へと持ち上がる。このままでは、上昇するエレベーターに引っ張られてリードで首が締まってしまうところだ。

一部始終を見ていたマティス氏は事態をいち早く察知し、急いでポメラニアンの元へと駆けつけ、リードを外しにかかった。これ以上リードが引っ張られないように力一杯に引き留めながら、リードの金具部分を探りあて、見事救助に成功する。外れたリードはそのままエレベーターへと吸い込まれていった。飼い主の女性はこの救出劇のさなか、エレベーターの外で起きているであろう最悪の事態を想像して取り乱し、泣き叫んでいたという。

動揺しながらも恐るおそる1階へと降りてきた女性を、マティス氏と無事だったポメラニアンが出迎えた。女性はマティス氏に感謝を伝え、それでも感情を抑えきれていない様子であったという。その翌日、マティスさんは事情を説明して管理事務所へ。事故防止啓発のために防犯カメラの映像をTwitterに投稿した。

エレベーターで起きる犬の宙吊り事故

このような話は決して珍しくない。過去にも同じような場面で、居合わせた人が犬を救助したという例がいくつも報告されている。

▼男性が救助に成功します。

▼犬が自力で逃げ出し、事なきを得ました。

▼犬は助かりますが、ショッキングな映像です。苦手な方が閲覧される際はご注意ください。
Dog flies to ceiling, nearly strangled by elevator

中国では2016年に80代の老人が、エレベーターに飼い犬が乗っていると思い込んだまま扉を閉め、犬が窒息死してしまう出来事があった。さらに、こうした事故で危険なのは飼い犬だけではない。

国内でも起きている犬の宙吊り事故

2002年には愛知県で大型犬を連れた女性がエレベーターに乗った際に、犬がホールに取り残されたままエレベーターが上昇し、鎖を持っていた左手がそのまま引っ張られ、手首に重傷を負った。

さらに2006年では東京都で95歳の女性がエレベーターに乗って10Fに向かう途中、乗り合わせた男性につられて飼い犬が8Fの外に出た。女性は犬をエレベーター内に引き戻そうとしたが、扉が閉まってエレベーターはそのまま上昇した。女性は指にリードを巻き付けていたために、そのまま引っ張られるように指が巻き込まれて指4本を切断するという事故が起きている。

これらの報告には犬の安否までは記載されていないが、リードを握っていた手に重傷を負うような大きな力が働いているため、犬たちがどうなってしまったのかは明らかだろう。人によっては、手首を失うよりも悲しい結果になりかねない。

今回の事故は、犬がエレベーターにしっかりと乗っていることを確認しなかった飼い主の不注意はもとより、長すぎるリードも問題だった。皮肉にも、長すぎるリードによって犬は助かることになったが、これではエレベーターの宙吊り事故に限らず、交通事故などの他の事故にも見舞われかねない。エレベーターに乗るときは同乗者への配慮も兼ねて、リードを短く持つか、小型犬では抱えて乗る方が確実だろう。

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