私たちの銀河には少なくとも高度な文明が36以上存在している可能性、ノッティンガム大学

2020年6月24日

In a galaxy far, far away......
In a galaxy far, far away…… flickr photo by Free the Image shared under a Creative Commons (BY) license

イギリス・ノッティンガム大学の研究者らはこのほど、私たちの銀河系内には高度な文明が少なくとも36以上存在しているという研究成果を発表した。こうした高度な地球外文明の数を推定するものには、1961年にアメリカの天文学者であるフランク・ドレイクが提唱したドレイク方程式が知られている。

Europa Rising - Drake Equation
Europa Rising – Drake Equation flickr photo by Kevin M. Gill shared under a Creative Commons (BY) license

これは地球と交信できるような宇宙文明の数を算出する方程式で、銀河系のなかで1年間に誕生する星の数,誕生した星が惑星を持つ確率,生命が生存できる環境を備えた惑星の数,生存に適した惑星上で生命が発生する確率,発生した生命が知性を持つ確率,進化した生命が高度な文明に発達する確率,技術文明の存続確率などのパラメータから、高度な地球外文明の数を推定する。

一方で、ノッティンガム大学の研究チームは銀河系の誕生や地球型惑星の存在などの可能性を考慮した”宇宙生物学コペルニクス原理(Astrobiological Copernican)”と呼ばれる独自の方程式を開発し、12パターンもの条件から高度な文明の数を試算した。

その結果、最も厳しい条件であっても高度な文明の数は36以上になるという。ただし、この場合における「地球から最も近い高度な文明までの距離」は最大で約1万7,000光年であるという。

1光年は光が1年間に進む距離のことで、特殊相対性理論によればすべての物体は光よりも速く動くことはできないため、たとえ光の速さで移動できる宇宙船に乗っても、この文明と接触するためには約1万7,000年もかかってしまうのだ。また、この距離では高度な文明が発する信号を受信、または送信することはほぼ不可能である。

一方で最もゆるい条件の場合、高度な文明数は約928以上で、地球から最も近い高度な文明までの距離は最大でも約3,320光年となっているが、それでも高度な文明の通信を受信するまでには約1,030年以上必要であると試算されており、やはり地球外の知的生命体とコミュニケーションを取ることは困難であるようだ。

ただし、私たちよりも高度に発達した文明である場合は、超光速航法やワームホールなどを利用したワープを実現しているかもしれない。圧倒的な科学技術の差があったとしても、願わくば友好な関係を築きたいものだ。

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