オランダで海鳥が大量死、原因は不明


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今回被害がみられたと思われるウミスズメ科の一種。

オランダの北海、 北部フリースラント諸島から南西部ゼーラント州にかけての沿岸で現在、海鳥たちが大量に打ち上げられている。見つかったのはウミスズメ科の一種で、ほとんどが死んでいるか、あるいは瀕死の状態であるという。この異変は12月頃からみられるようになり、現在では2万羽もの海鳥が打ちあげられているという。

タンカー事故などで油まみれになった海鳥が大量に打ちあげられることもあるが、海鳥たちに外見上の異変はなく、原因はまだ分かっていない。死因の多くは餓死とみられ、何らかの理由で摂食することができずに衰弱死してしまったものと考えられている。

なぜ海鳥だけが大量に発見されたのか?

1月にオランダ沖で大型貨物船からコンテナが300~350基ほど落下した事故との関連を疑う声もある。ウミスズメの多くは数十mの深さにまで潜水して獲物を捕らえることのできる鳥で、コンテナのなかにあった大量のプラスチックなどの異物を誤飲してしまった可能性が浮上している。しかし、数羽の個体を解剖した段階では、そのような異物は発見されなかったという。

他の可能性としては毒物が考えられる。落下したコンテナの中にあったと思われる漂着物の中には、有機過酸化物の粉末の入った袋などが発見されているのだ。また、海中の藻類が作り出すドウモイ酸などの毒物によっても、動物が大量死するケースが報告されている。(参考記事:貝の食中毒で記憶喪失?危険な毒「ドウモイ酸」とは?)

しかし、何らかの毒物が原因であれば海鳥だけでなく、他の動物にも影響があったはずだが、現状は海鳥しか確認されていないという。現在、数百羽を対象とした大規模な解剖が行われており、原因の究明にあたっている。