虫歯はどのように進行し、放置し続けるとどうなってしまうのか?

2018年10月14日

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歯に痛みがあるにも関わず、予定が合わなかったり忙しかったりと理由を付けて、ついつい先延ばしにしてはいないだろうか? 確かに歯科医院に行くのは少し億劫ではあるが、そのまま放置しているといずれは大変なことになってしまう。虫歯はどのように進行し、放置し続けるとどうなってしまうのだろうか?

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歯のレントゲン写真。歯は大きく分けて3層からなり、色の濃さで簡単に判別できる。歯の外側から順に「エナメル質」、「象牙質(ぞうげしつ)」、そして「歯髄(しずい)」だ。

C0

食べ物や虫歯菌によって歯がにさらされると、歯の表面にあるエナメル質からカルシウムなどのミネラルが溶け出してしまう「脱灰」と呼ばれる現象が起きる。脱灰された部分は「再石灰化」という現象によって再生されるが、再生が間に合わずに脱灰が何度も起きると、やがて歯が変質して白っぽくなる。これが虫歯の初期段階で、歯学的にはC0と呼ばれる状態だ。歯科医院でも特に治療はせず要観察となることも多いが、このまま放置すればやがて虫歯へと発展する可能性がある。

C1

歯が脱灰現象によって繰り返し歯が溶かされると、やがて歯の表面にあるエナメル質が侵食される。歯学的にはC1と呼ばれる状態で、この段階ではもう虫歯と呼ばれる。歯科医院では簡単な治療で済む事が多いが、ほとんど自覚症状が無いので本人は気付かないことが多い。

C2

虫歯がさらに進行すると、エナメル質の内側にある象牙質(ぞうげしつ)と呼ばれる部分にまで進行する。歯学的にはC2と呼ばれる状態で、この段階になると冷たい物を食べたときや甘い物を食べたときにしみるように痛むようになる。しかし、症状がほとんど現れない場合もある。

C3

歯がエナメル質、象牙質まで進んで歯髄(しずい)にまで到達する。歯髄は神経や血管などが通っていて、ただ噛むだけや、冷たいものはもちろん熱い物を食べたりしたときも痛みを感じるようになる。さらに歯髄炎を起こすと何もしていなくても激しい痛みを感じるようになるのだ。C3と呼ばれるこの段階では、歯科医院で歯の神経を除去する治療を行わなければならなくなり、治療にも時間費用もかかる。

C4

虫歯の最終段階であるC4と呼ばれるこの段階では、見える部分の歯がほとんど無くなってしまう。歯の神経までもが”死んで”しまうため痛みを感じなくなるが、神経や歯茎が細菌感染によって炎症を引き起こし、悪臭を発生させる。

さらに細菌がこの部分にある血管を通して全身に拡散されるため、心臓や肺、腎臓などにも影響を及ぼすことがあり、稀に敗血症などを引き起こして死亡してしまうこともある。治療ではもう歯茎の中にある残った歯を取り除いて、インプラント入れ歯などによって歯の機能を補うしかない。

虫歯は、その大部分が症状が現れないまま進行することが多く、痛みを感じるようになる頃にはかなり進行した状態となっているのだ。歯の治療は、虫歯が進行すればするほど困難となり、それだけ通院期間や治療費も必要となるので、早期に発見し、そして早期に治療することが大切なのだ。歯科医院が苦手な人ほど、むしろ定期的に歯科医院へ行くよう心掛ければ、あの嫌なドリルの音は聞かなくても済みそうだ。

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