日本の男女比はどのようになっているのか?

2018年10月11日

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日本には男性と女性どちらが多いのか?という疑問は、誰しも考えたことがあるだろう。実際のところはどうなのだろうか――最新の人口推計によると、意外な事実が見えてくる。総務省が平成30年度9月に発表した、平成30年4月1日の確定値を見てみよう。

日本人人口:1憶2441.3万人
日本人男性の人口:6054.7万人
日本人女性の人口:6386.6万人

日本に住む日本人男性は6054.7万人、日本人女性は6386.6万人、合計で1憶2441.3万人となっている。男性は喜ぶべきだろうか、日本では女性の方が331.9万人も多いのだ。”女性に対して男性は人口が少ないので、女性の結婚は早い者勝ちになるだろう”――などと、安易に考えてはいけない。今度は年齢層ごとに分けて男女の人口を比較してみよう。

10代未満の男性:510.2万人
10代未満の女性:486.2万人
男性の方が24.0万人多い

10代男性:576.1万人
10代女性:547.4万人
男性の方が28.7万人多い

20代男性:609.0万人
20代女性:580.3万人
男性の方が28.7万人多い

30代男性:731.3万人
30代女性:706.3万人
男性の方が25.0万人多い

40代男性:939.0万人
40代女性:910.9万人
男性の方が28.1万人多い

50代男性:784.3万人
50代女性:777.8万人
男性の方が6.5万人多い

60代男性:837.1万人
60代女性:877.9万人
女性の方が40.8万人多い

70代男性:676.1万人
70代女性:796.4万人
女性の方が120.3万人多い

80代男性:339.2万人
80代女性:541.6万人
女性の方が202.4万人多い

90代男性:51.3万人
90代女性:155.5万人
女性の方が104.2万人多い

100歳以上:0.9万人
100歳以上女性:6.2万人
女性の方が5.3万人多い

日本人口全体で見ると女性の方が確かに330.9万人多いが、年齢別で見てみると0~50代までは男性の方が多く、60代以降からは女性の方が多くなるのだ。もう1つ注目すべき点は、10代未満から既に男性の方が多いということだ。このように、最初は男性がやや多いことや総人口では女性の方が多くなることは古くから知られている。

出生数の男女比

ドイツの牧師、ヨハン・ペーター・ジュースミルヒは1741年、男女の出生率の整数比が、男子が105に対して女子が100という一定の比率に収束することを発見した。牧師でもあった彼はこれを”神の秩序”として解釈し、著書では神学的あるいは宗教的な説明だけに終わっている。しかし、現在でも世界中の国で男子と女子の性比が105:100となることが確認されている。

では、日本ではどうなのだろうか?平成30年9月に厚生労働省によって発表された人口動態総覧によると、平成29年に生まれた子どもの数は946,065人。そのうち男子が484,449人、女子が461,616人だ。これを計算して簡単な整数比にすると男性:女性=104.9:100となる。日本も例外ではなく、ジュースミルヒの発見に非常に近い値となるのだ。

人口の男女差はなぜ起きるのか?

女性の人口が多くなるのは、女性が長生きする傾向にあるからで、この傾向は生活水準の高い先進国であるほど顕著になる。実は日本でも1936年頃までは男女の人口比は男性:女性=100.26:100とほぼ同じくらいの比率であったが、戦争によって男女比が大きく変化したために1947年には男性:女性=95.39:100と、男性の方が少なくなった。

戦後は再び男性の比率がやや回復したが、日本の生活水準の向上に伴って女性の寿命が延び、現在では男性:女性=94.8:100と、戦後とあまり変わらない男女比となっている。この男女比の偏りは、日本が豊かな国であることの、1つの表れなのだ。

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