キシリトールを摂取し続けたときの虫歯予防効果とは?

2018年10月6日

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虫歯予防に効果があるとして知られるキシリトール。 近年ではガムやタブレットなどで見かけることが多くなった。このキシリトールはそもそもどのような成分なのだろうか?

キシリトールは添加物に使われるとはいえ、自然界に存在する天然の甘味料だ。キシリットとも呼ばれており、イチゴやラズベリー、タマネギなど多くの野菜や果物に含まれるばかりか、人体でも作られている。安全性は高く、アメリカやヨーロッパ諸国でも広く食品添加物として認可されており、WHO(世界保健機関)でも最も安全性の高いものとして位置づけられている。

工業的にはシラカバやカシなどの樹液やトウモロコシの芯を原料にして作られており、甘さは砂糖と同じくらいであるがカロリーは75%程度しかない。

虫歯への効果

キシリトールは虫歯予防においてどのような影響を与えるのだろうか。そもそも虫歯とは、虫歯の原因となる虫歯菌が砂糖を取り込んで消化し、代謝して産生された酸が歯を溶かすことによって生じるものだ。一方、虫歯菌がキシリトールを取り込んでも酸は作られない。

虫歯菌は砂糖を消化してエネルギーを得ているが、キシリトールの場合は消化できないためエネルギーを得ることはできない。人間に例えると、栄養のない砂だけをひたすら食べ続けているようなものだ。エネルギーを得られなければ分裂して繁殖することもできない。虫歯菌はエネルギーを使い続け、やがて死んでしまうというわけだ。さらに、キシリトールを長期に渡って摂取し続けることによって、虫歯菌は繁殖力が弱まって、砂糖からも酸を作りにくくなる。

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口の中に含むとひんやりとした冷涼感を感じることがある。これはキシリトールが溶けるときに熱を吸収するためで、本当に温度が下がっている。

キシリトール配合のガム

キシリトールで虫歯を予防するにあたって、ガムは非常に効果的なキシリトールの摂取方法であるといえる。噛み続けることによってキシリトールを口内の隅々まで行きわたらせることができ、さらに唾液の分泌が促進されるため、ダメージを受けた歯を再び修復する「再石灰化」と呼ばれる働きを助けてくれる。

近年では多くのガムに”キシリトール配合”の文字が見られるようになったが、実はただキシリトールが含まれているだけではあまり効果はない。というのも、キシリトールの量が十分ではなかったり、あるいはキシリトールに加えて虫歯が酸を作り出せるような甘味料が一緒に含まれていることがあるからだ。

キシリトール入りのガムを選ぶポイントは、キシリトールが50%以上含まれているもの、そしてソルビトールやマルチトールなどといったあまり虫歯になりにくい甘味料を含んだものを選ぶことだ。

キシリトールの配合量は100%のものを選ぶとまず間違いない。キシリトールの割合が表示されていないものであれば、成分表示に書かれている炭水化物の量とキシリトールの量を比べてみよう。例えば、炭水化物量が120gで、配合されているキシリトールの量が72gなら、ガムのキシリトールの割合は60%ということになるので、このガムは虫歯を予防する効果が期待できそうだ。

しかし、一度に大量に摂取すると体質によっては下痢を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要だ。

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