ぶどうやレーズンには要注意、犬の「ぶどう中毒」とは?

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犬に与えてはいけない食べ物として玉ねぎやチョコレートはよく知られているが、実はぶどうやレーズンも与えてはいけないことをご存じだろうか。大切な家族を守るために知っておきたい、犬の「ぶどう中毒」とは?

犬のブドウ中毒が広く知られるようになったのは、実は2000年に入ってからのことだ。アメリカのグワルトニー・ブラント(Gwaltney Brant)らが、ぶどうやレーズンを大量摂取して急性腎不全を引き起こした10例を2001年に報告した。それ以降、ようやく各地から報告が集められるようになり、ぶどうやレーズンを犬に与える危険性が世界的に知られるようになった。

症状は摂取から数時間で嘔吐や下痢,食欲不振や元気消失などがみられ、これらは数日続くことがある。場合によっては排尿量が少なくなったり、排尿がみられなくなったりする。このように排尿に異常が見られる場合は急性腎不全を起こしている可能性が高く、かなりの重症であるためすぐに処置が必要となる。


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原因物質や発症機序は、今のところ詳しくは分かっていない。考えられる原因物質としては農薬などの薬品類や重金属、その他の環境物質、ぶどうに含まれる未知の成分などが考えられるという。摂取量に関してもぶどうの種類や生産環境,犬種や年齢,影響を受けやすい個体などの要因もあり明確には分かっていない。しかし、犬の体重1kgあたり20g以上の摂取で発症したケースも報告されているので注意が必要だ。

犬のぶどう中毒を避けるためには「ぶどうやレーズン,これらが入っている食品を与えない」こと、「盗み食いをしやすい場所に置かないようにする」こと、もし食べてしまった場合は「数粒程度なら経過観察」を行い、大量に食べた場合は「すぐにに動物病院へ連れていく」こと、深夜などの緊急を要する場合は3%オキシドール(過酸化水素)を体重1kgあたり1~2mlの量を守って飲ませ、嘔吐させる必要がある。食品の管理にはくれぐれも気を付けよう。