まるで寿司にそっくりな珍獣「ヒメアルマジロ」とは?


Washington DC–October 18 2007–Museumof Natural History–Pink Fairy Armadillo flickr photo by Makuahine Pa’i Ki’ishared under a Creative Commons (BY) license 

アルマジロといえば丸くなるイメージが多いかもしれないが、実は21種のアルマジロのうち、丸くなれるのはミツオビアルマジロ属にいる2種だけであることは前回ご紹介したが(参考記事:実は丸くならない?最強の鎧を持つ哺乳類「アルマジロ」)、今回ご紹介するのはアルマジロの中で最も小さい種であるヒメアルマジロだ。

アルマジロの仲間には体長1mを超えるアルマジロもいるが、ヒメアルマジロの体長はなんと10~15cm程度しかない。てのひらに収まるそのサイズとピンク色の体色、そして愛らしさから”Pink fairy(ピンク色の妖精)”とも言われている。日本ではその姿が寿司に似ていることから、メディアを通じて話題となり一世を風靡(ふうび)した。

体重は80~100g程度とかなり軽い。アルゼンチンの固有種で、乾燥した草原に住んで他のアルマジロと同じように地下に穴を掘って生活する。ヒメアルマジロは背中の鎧(鱗甲板)とは別に、お尻にも円形で平らな鎧を持っていて、これがちょうど巣穴に蓋(ふた)をするような仕組みになっている。また、このピンク色の鎧は身を守るほかラジエーターのように体温調節をする機能も兼ね備えているのだ。

夜行性で、主にアリなどの小さな昆虫を食べて生活しているが、移入された野犬や生息地の減少によって現在では目撃例が少なく、絶滅危惧種に指定されている。