便意を我慢するために有効な対処法とは?

2018年6月13日

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授業中や会議、電車の中、高速道路の運転中・・・
腹痛がひどくなっても我慢せざるを得ないという状況は誰しもが経験したことがあるだろう。ストレス社会、そして現代の食生活とも相まってほぼ毎日腹痛に悩んでいるという方もいるかもしれない。本来、便意を我慢することはあまり良くないが、どうしても我慢せざるを得ないときに実践できる科学的に有効な対処法とは?

まず、すぐに行うことができるのはベルト、またはボトムスのボタンなどを開けて緩めることだ。普段からサイズのきつい服やベルトなどでウエスト部分をきつく締めている場合は、腹部の容積が小さくなり腹圧が上昇しやすいためより便意を生じやすくなる。
また、立っている状態や座っている状態よりも寝た状態の方が最も腹圧が小さくなり、便意が軽減されやすい。逆に、最も腹圧が高い状態であるのは屈む姿勢になっているときで、この姿勢では便意が強くなるため気を付けなければならない。これは言うまでもなく排便を行うときの姿勢である。

便意による腹痛を引き起こしている場合には、焦りや緊張感などがさらに影響して便意がより強くなる傾向にある。この場合に最も有効な考え方は2つある。

1つ目は「いつでもトイレに行けることを考える」ことだ。授業中や会議など、抜けだせばいつでもトイレに行けるような状態であれば、「席を外してトイレにいつでも行ける」ということを考えるだけでも便意はより軽減される。

2つ目は意外にも「嫌なことや腹立たしい記憶を思い出す」ことだ。便意について強迫観念的に考えてしまう方には特に有効で、別の考え事で頭を埋めることで便意に対する強迫観念を抑え込み、イライラしたり怒りの感情を引き起こすことで交感神経を活発化させて、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう:消化物を奥へと送り込む働き)を抑制する効果もある。できるだけ「頭にくる」ような強い怒りの感情を引き出すとより効果的だ。

腹痛を未然に防ぐことも大切である。人は物を食べたとき、反射的に腸の蠕動運動は活発化して便を排出しようとするため、トイレに行けないような場面やその直前で何かを口にすることはできるだけ避けよう。ただし朝食は別で、朝のうちに腸の蠕動運動を活発化させてあらかじめトイレに行くことで後に起きる腹痛を予防することができる。また、お腹を冷やさないことはもちろん、バランスの良い食生活を心掛けよう。


Conference. flickr photo by BuzzFarmers shared under a Creative Commons (BY) license

整腸剤や止瀉薬などを使って腹痛を抑える方法もあるが下痢は本来、毒素を排出しようとする自然な身体のはたらきなので、止瀉薬などで腸の働きを抑えることは避けたい。もし、日常的に便意によって生活に支障をきたしているような場合は早めに医療機関を受診しよう。

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